NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

久しぶりの森ヶ崎屋上営巣地

皆さま
リオオリンピックでの日本選手の活躍すごいですね
最後まであきらめない大逆転劇に涙が出ます
4年後が楽しみですね!!
さて
先週末の土曜日にジオラマを片付けに
久しぶりに森ヶ崎屋上営巣地に入りました



静かな屋上にはムナグロが15羽
レンガやパイプシェルターにのって休んでいました
森ヶ崎屋上を塒にしているようです
カルガモが入ることを想定して水深を深くしていた水場
あきらめずに3回目のチャレンジをしていたカルガモ
そろそろ孵化しているはずですが
水場にヒナの姿はありませんでした
かわりに




アオモンイトトンボ
他にもシオカラトンボなどが卵を産んでいました
水の中にはハイイロゲンゴロウやマツモムシなどの多くの水棲昆虫が暮らしていました
カルガモが気になって下段営巣地を見に行くと



猛暑に緑を失って枯れ草だらけになっていました
これじゃヒナたちが・・・



巣はもぬけの殻
どうやら孵化したのか卵の殻が落ちています
しかし巣から少し離れたところには



穴が開いた卵が落ちていました
なぜ穴が開いたのかはわかりません
巣から外周通路を廻って行くと
いきなりカルガモが飛び立ちました
気が付かなかったのですが通路脇にじっと佇んでいたようです
そのすぐそばに
そして水場へと向かう途中に点々と



今年の異常な暑さに命を奪われたようです
カルガモは起き上がらないわが子を見守っていたのです
3回目のチャレンジでどうやら3個の卵を孵すことに成功したのですが
やはり遅くなりすぎてしまったようです
小さな体には屋上の炎熱地獄の中
水場があまりにも遠かったようです
下段にも水場がほしいと痛感しています
髭面燕鷗