NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある下水処理施設「東京都下水道局森ヶ崎水再生センター」東施設の建物屋上に、東京都下水道局と大田区とNPO法人リトルターン・プロジェクトの3者で協同で整備している人工の営巣地でコアジサシの保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。

2021年 営巣調査結果まとめ

みなさま

2021年の営巣調査結果のまとめです。

今年はリトルターン・プロジェクト20周年なのですが、コロナ禍のため、昨年同様にスタッフ及び関係者のみで細々と営巣調査を行いました。

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毎年、調査リーダーが勝手にやってるデコイアート

今年の営巣調査結果を図表にしました。

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2021年営巣調査結果のグラフ

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2021年営巣調査結果の表

今年は4月11日にコアジサシの飛来が確認され、5月30日に営巣を確認しました。飛来確認はここ数年で最も早かったのですが、営巣確認は遅めでした。その後しばらくは、成鳥数、営巣数は増えませんでしたが、6月下旬に急に成鳥数、営巣数とも増え始めました。昨年同様に、東京湾内の他の場所で営巣していたがうまくいかず、森ヶ崎に引っ越してきて、再び営巣を始めたようです。数十羽という小規模なコロニーでしたが、時期が遅いせいか、カラスやチョウゲンボウによる捕食はそれほどなかったようです。6月27日にヒナを確認(昨年よりも早い)し、8月8日に森ヶ崎生まれの飛翔可能な幼鳥を確認しました。

7月3日に、成鳥と同じくらいに飛翔できる幼鳥が3羽確認されましたが、森ヶ崎の状況と時期を考えると、この3羽の幼鳥はおそらく他の営巣地で巣立った幼鳥だと思います。営巣地から旅立ち、移動途中に森ヶ崎に立ち寄ったのだと思います。

 

2021年の結果としては、

成鳥最大数:70羽

総営巣数:91巣

ふ化数:40羽(推定)

無事に巣立った幼鳥:5羽(推定)

となりました。

昨年よりも成鳥数、営巣数は少なかったものの、ふ化数と巣立った幼鳥数は多い結果となりました。昨年の結果はこちら

これまでの総営巣数、ふ化数の経年変化を以下に示します。

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経年変化のグラフ

来年はもうちょっとたくさん来てにぎやかになって欲しいです。

 

調査研究部会

8/22営巣調査結果

みなさま

今年の営巣調査も今回で最終回です。

コアジサシは0羽でした。数羽は森ヶ崎から巣立っていったと思います。
後日、今年の調査結果のまとめをアップしたいと思います。

 

本日の主な確認種は、

ブルーインパルス 7機

チョウゲンボウ 2羽

でした(笑)。

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ブルーインパルス 7機

ちょうどブルーインパスルのパラリンピック開会式の予行が見れました。コアジサシよりもレアかも。

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スカイツリーとブルーインパス

森ヶ崎の屋上からは、羽田空港はもちろん、スカイツリー、東京タワー、富士山、いろいろ見えるんです。

そして、チョウゲンボウですが、どうやら森ヶ崎の屋上を餌場にしているようです。コアジサシのヒナはもういないのですが、草地に意外とたくさんいるバッタを食べているようです。証拠を押さえました。

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ショウリョウバッタ?を捕まえたチョウゲンボウ

そしてさらに、ハクビシンのためフンがあちこちにありました。

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ハクビシンのためフン

ハクビシンは果実や木の実が好きなのでフンは木の実や種でいっぱいです。森ヶ崎の周囲には木の実がなる木が多いので、よく出現しているのだと思いますが、雑食なのでコアジサシのヒナに出会ってしまったら、食べてしまう可能性もあります。。。

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ハナミズキ

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ヤマボウシ


これらを実際に食べているかはわかりませんが、木の実がたくさんあるので、ヒナは食べないで欲しいですね。。。

というわけで、コアジサシはいませんが、いろいろなものが見られた最終回でした。

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調査風景?

お疲れ様でした。

 

調査リーダー

8/14営巣調査結果

みなさま

ついに今年の営巣も終わりのようです。

コアジサシ成鳥の数>
7羽

コアジサシの巣>(全体で)
合計:0巣
ヒナ:0羽
飛翔可能な幼鳥:2羽

成鳥はたまに営巣地上空に飛んできます。餌を持った個体もいますが、上空を旋回するのみで、地面には降りません。でも鳴きながら同じような場所を旋回しているので、営巣地をよく探すと、幼鳥が2羽いました。1羽はだいぶ飛べるようですぐにどこかに飛んで行きましたが、もう1羽はまだ少ししか飛べないようでした。

餌を持って地上に降りなかったのは、幼鳥に飛翔を促していたのでしょうか。。。

その他、営巣地にはコチドリやムナグロがいました。

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コチドリ成鳥。

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ムナグロ。3羽が休息していました。

 

もう営巣地にはコアジサシはほとんどいませんが、隣の森ヶ崎鼻干潟には20羽ほどが餌をとったり干潟で休息したりしています。

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干潟で休息中のコアジサシ

よく見ると、左から3番目を拡大すると、

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コアジサシ幼鳥。

森ヶ崎から、無事に巣立った幼鳥だと思います。

次回で今年の営巣調査も終了となるでしょう。

 

ところで、営巣地には放棄されたコアジサシの卵がいくつか残っていると思うのですが、そんな卵をねらって?、ハシブトガラスがやってきました。

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卵をくわえたハシブトガラス

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卵を捕食するハシブトガラス

まだ近くにコアジサシ幼鳥がいたので、親鳥がモビングしていました。

 

調査リーダー

8/8営巣調査結果

みなさま

本日は台風が去った午後、観察と既存の巣の確認を行いました。

コアジサシ成鳥の数>
約50羽

コアジサシの巣>(全体で)
新規:0巣
既存:3巣
合計:3巣
ヒナ:6羽
飛翔可能な幼鳥:5羽(注:下記参照)

台風の影響か、他から来たコアジサシの群れが森ヶ崎に入って来たようです。数十羽のまとまった群れでやって来て、よく見ると、なんと幼鳥が3羽ほど混じっていました。この幼鳥は成鳥の群れと行動を共にしていて、普通に飛翔していました。しかし、森ヶ崎生まれの幼鳥も2羽確認しました!こちらはまだちょっとしか飛べません。上段営巣地と下段営巣地を行き来する程度でした。

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飛翔可能な幼鳥。

他のヒナは、3羽は来週には飛べそうなくらいで、1羽は生まれて1週間くらい、2羽は生まれて数日くらい。まだまだ子育ては続きそうです。

巣にある卵はすでに3週間以上経過しているので、どれも放棄卵の可能性が高そうです。

チョウゲンボウの侵入も何度かありましたが、コアジサシに追い払われていました。

 

夕方、シギ・チドリ類の群れが休息にやって来ました。

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キョウジョシギとムナグロの群れ。後ろ姿ですみません(笑)。

調査リーダー

7/31営巣調査結果

みなさま

世間の野鳥はそろそろ繁殖も終わりだと思いますが、森ヶ崎では今がピークのようです。

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抱卵交代の瞬間にヒナが見えました!

コアジサシ成鳥の数>
約30羽

コアジサシの巣>
新規:0巣
既存:14巣
合計:14巣(全体で)
ヒナ:7羽(全体で)

巣は減ってきていますが、代わりにヒナが生まれてきています。今回は生まれたてのヒナから、来週くらいには飛べそうな大きめのヒナまで確認できました。
前日に営巣地を見に言ったスタッフによると、10羽以上のヒナを確認しているのですが、きっとシェルターや草むらに隠れているのだと思います。

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シェルター内のヒナ

シェルター内にヒナを見つけ、遠目から観察、撮影しました。しかし、角度を変えてみたら、

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シェルターとコンクリの間にもヒナ!

もう1羽いました!
これは現地では気づきませんでした。帰って写真チェックしていたら気づいたのです。このように、ヒナは隠れてます。

 

コチドリはきっともう森ヶ崎から巣立って行ったものも多いと思います。今回は確認したのは1羽でした。

 

まだまだ 暑い日が続きますが、元気に成長し、巣立って行ってほしいものです。

youtu.be

 

調査リーダー

 

7/25営巣調査結果

みなさま

調査開始前から、チョウゲンボウが!

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チョウゲンボウが時々上空に現れます。

 

今回は1/2区画調査を上下段で行いました。

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調査風景

 

コアジサシ成鳥の数>
30羽

コアジサシの巣>
新規:0巣
既存:12巣
合計:12巣
ヒナ:6羽(全体で)

1/2区画調査で12巣なので、全体の見積もりでは24巣です。成鳥の数は変わらずですが、調査区外に新規の巣が1つありましたが、巣の数は減少傾向になってきたと思います。
しかし、生まれたてのヒナや生まれて数日のヒナがいくつか確認できました。

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巣にいるヒナ。(光学ズームのため画像が粗いです)

調査終了後もチョウゲンボウが何度も現れましたが、幸い、コアジサシの必死のモビングにより、チョウゲンボウは退散していきました。

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チョウゲンボウへのモビング

 今日は、ヒナが捕食されることはありませんでしたが、大きく育っているはずのヒナが見当たらないため、やはり捕食されているのかもしれません。。。

 

コチドリ成鳥の数
3羽以上?

コチドリの巣>
新規:0巣
既存:0巣
幼鳥:1羽以上?

コチドリの繁殖もそろそろ終了です。ヒナがいくつか生まれていそうですが、相変わらず確認はできていません。

 

調査リーダー

7/17営巣調査結果

みなさま

すっかり梅雨も明けて、本日の調査も暑かったです。もちろん、コアジサシも暑いと感じてるはずです。例年、7月くらいになると、砂利が暑いのか、多くのコアジサシがレンガの上やシェルターの上、コンクリの上に乗っています。

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暑いから?上に乗ってるコアジサシが多い。右奥の陽炎の中にいるのもコアジサシ

コアジサシ成鳥の数>
30羽

コアジサシの巣>
新規:8巣
既存:7巣
合計:15巣
ヒナ:2羽(全体で)

1/2区画調査で15巣なので、全体の見積もりでは30巣です。前回よりも成鳥、巣の数は減ったようですが、まだ新規の巣も出てきます。
ヒナは、1羽は最初に生まれたヒナだと思われます。大きくなって元気に走っている様子が観察されました。そろそろ飛べるようになると思います。もう1羽は生まれたてでした!ヒナの写真が無いのは、親鳥が巣に戻ってこれるように、すぐにヒナから離れたため、写真撮ったり、その場でじっと眺めたりはしないのです。

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抱卵交代しそうなペア。

コチドリ成鳥の数
4羽以上?

コチドリの巣>
新規:0巣
既存:2巣
ヒナ:1羽以上?

コチドリも、今まさに卵から出ようとしているヒナがいました。その他、これまであった4卵の巣の卵が綺麗になくなっていたりするので、どこかにヒナがいそうですが、相変わらず見つかりません。

今日はカラスやチョウゲンボウは見かけませんでしたが、卵やヒナが増えないので、きっと多少は侵入して捕食しているのだと思います。。。

 

調査リーダー