4月13日(土)
森ヶ崎水再生センター屋上で29日のデコイ設置に向けた準備作業を行って来ました。
コアジサシのデコイは木で出来ています。
そのまま屋上営巣地内に置いて砂利に台座を埋めると、台座から雨が染みこみやがて足の棒を伝って胴体にまで水が染みこんでしまいます。
内部に染み込んだ水は乾きにくく、やがて木材腐朽菌の侵入でボロボロに腐ってしまいます。
そこで、リトルターン・プロジェクトでは毎年台座と足の部分に、木材の防水・防腐のためにウッドステインを塗っています。
塗り終わったらウォールの上に並べてよく乾燥させます。
乾燥時間を使って
干潟が現れた森ヶ崎の鼻まで様子を見に行ってみました。
残念ながら期待していたコアジサシの姿は何処にもありませんでした。
屋上営巣地に戻り乾いたデコイを再び箱詰めしました。
塗り終わったデコイは再び倉庫に、29日のデコイ記念日までしばらく休んでもらいます。
森ヶ崎屋上営巣地の建物周りではイワツバメの巣作りが始まっていました。
この日屋上全体で観察出来たイワツバメは100羽ほどでした。にぎやかに鳴きながら飛び回っていました。
巣の中に仲良く2羽で入ったり、巣を手直し工事しているところも観察出来ました。
近年森ヶ崎屋上営巣地へのコアジサシ飛来数が減りつつあります。
その原因の一つに貝殻撒き作業が出来ていないことがあります。実は富津水産加工業協同組合様の青柳漁が無くなってしまったのでした。
今回作業時にたまたま廃棄予定の白ペンキがあることが分かりました。
水で薄めて屋上に撒いてみると
コアジサシは白い基質を好きなことが確認されていますから、何とかしないといけないと考えていたところでした。
黒かった砂利が見違えるほどに白くなりました。
これはやるっきゃないですね。
コアジサシ飛来前に少しペンキを撒いてみるつもりです。
祝!今年度初営巣はシロチドリでした。
ひょっとしたらデコイ記念日にヒナが産まれるかもしれませんね?
巣の確認に行った時に巣を離れたお母さん
邪魔しないように直ぐに離れて、遠くから巣に戻ったことを確認しています。
リトルターン・プロジェクトでは、繁殖個体に必要以上のストレスが掛からないように配慮して撮影しています。
リトルターン・プロジェクトでは、いつでも正会員を募集しています。
ボランティアさんを募集した一般向けの公開作業のほかに、コアジサシが来る前に正会員スタッフによる作業等も随時行っています。
作業を手伝ってみたいと思われる方は、ぜひリトルターン・プロジェクトの仲間になってみませんか?
コアジサシのために一緒に作業をお手伝いいただけませんか?
詳しくはリトルターン・プロジェクトのホームページをご覧ください。
デコイ設置作業や観察会などで森ヶ崎屋上営巣地に来られた時に、スタッフに直接お声がけいただいても入会可能です。
コアジサシの保護活動にあなたのお力をお貸しください。
どうぞよろしくお願いいたします。
NPO法人リトルターン・プロジェクト 保護整備部会