NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7月25日(火)森ヶ崎屋上営巣地


にぎやかだった屋上営巣地は
鳥影もなく暑い空気が流れけだるさだけが漂っていました
雨が少ないので
勢いのあった草も枯れ始めていました

池には水が満々と湛えられていましたが虫の姿は見えませんでした
葦が枯れ水底の藻の様子から水が枯れた時があったようでした

風に運ばれたのか
鳥が運んできたのか
誰が植えたわけでもないのにヒメガマに穂がついていました
小さな浅い水場ですがいろいろと物語がありそうです


営巣地内を歩いて最後の調査で確認されていた巣を見てまわりました
カルガモは姿も無く産まれたかもしれないヒナも確認できませんでした
巣を遠くから双眼鏡で見てまったく動きがないので放棄かなと思って
直ぐ近くまで歩いて行っても何の動きもないのでやっぱりと思って
巣を上からのぞいたら

なんと!
草に空いたわずかなすき間からカルガモの頭と背中が見えたのでした
ゴメンと心の中で謝りながらすぐに離れ
まだ卵を抱いていたんだ
森ヶ崎の劣悪な環境で無事に子育てできるだろうかと心配になりました
コチドリは成鳥が1羽
既存2巣ともに放棄していました
シロチドリは成鳥が1羽と幼鳥が1羽
この幼鳥が森ヶ崎屋上営巣地最後の巣立ちになりそうです
既存1巣は放棄されていました
どちらの卵も夏の直射日光と熱風で熱くなり茹っていそうでした
ヒバリは5羽
1巣は卵に穴が開き捕食されたようでした
もう1巣は無事に孵化をしたようです
ハクセキレイは1羽
既存の巣は2卵に穴が開きもう2卵は産座にくっついていて放棄されていました


この他に屋上営巣地で確認をした鳥は
キジバト
ウミネコ
京浜運河上空飛翔
チョウゲンボウ
コアジサシがいなくなってヒナもいないのにいまだに居ついているようです
残されたヒバリや屋上のバッタを食べているかもしれません
ハシボソガラス
親子4羽で屋上で物色中でした
ツバメ
イワツバメの姿はありませんでしたが
ツバメは屋上の虫を食べているのか低く高く飛んでいました
スズメ
乗っ取ったイワツバメの巣に虫を運んでいたので
何回目かの子育て中のようでした
ちょうど干潮の時間に重なったようでシギチドリ類は確認できませんでした
髭面燕鷗