NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

8月23日(土)の森ヶ崎屋上営巣地

皆さま
猛烈な残暑もやっと終わりでしょうか?
朝のうちは曇りでしたが昼前からは雨降りの森ヶ崎でした



静かに広がる屋上営巣地
先週ヒナを確認した下段営巣地を見に行くと



コアジサシがまだ飛んでいました



明かり取りの上にも羽を休めていました
くちばしがだいぶ黒くなって冬羽に変わりつつあるようです
先週成鳥は10羽いましたが巣立った幼鳥とともに旅立ったようで
今日同時に確認できたのは3羽だけでした



よーく見ていると幼鳥が2羽いました
1羽はやっと飛べるようになったようで時折低く数メートル飛んでいました
もう1羽はかなり飛べるようになっていて営巣地の外まで飛んで出ていました
先週3羽のヒナがいたはずでしたが幼鳥2羽しか見つけられませんでした
少し大きめのヒナがいるはずなのに
ヒナのもとに小魚を運ぶ親鳥の姿も確認できませんでした
ヒナの数がこれほど少ないのにまだ



チョウゲンボウが入ってきてなんといやがらすの支柱にとまりました
コアジサシも果敢にモビングをしましたが意に介さず平然と営巣地におりていました
最後まで苦しめられますね
今シーズン森ヶ崎屋上では1,000羽を超えるヒナが誕生したと考えていますが
その半分はチョウゲンボウにより捕食されたと推定しています
無事に幼鳥まで育ち巣立てたのは2割ちょっとではないかと考えています
これらの幼鳥のうち何羽が来年無事に帰って来られるのでしょうか?
あまりに厳しいですよね
おまけ
潮が満ち始め干潟が小さくなってきたころに



今日もムナグロが入ってきました
夏羽の名残でお腹がまだ黒い奴もいました
髭面燕鴎