NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

暑中お見舞い申し上げます


皆さま
暑中お見舞い申し上げます
梅雨明けはまだですが夏本番
暑い日が続きますくれぐれもご自愛ください


今日の仕事帰り城南島大橋で久しぶりにコアジサシを見ました
上空を高く橋の上から前浜干潟そしてそのままお台場方向に飛び去りました
森ヶ崎からまた1羽出て行ったようです


昨日の森ヶ崎の様子などを



扉を開けて入ったら青空が目に染みて
鳥の気配はありませんでした
いつも飛んでいるイワツバメもいませんでした
夏本番はこれからなのに
コアジサシの夏はもう終わりです
営巣地に目を凝らすと



レンガやシェルターの上に33羽のメダイチドリが羽を休めていました
徐々に冬羽に移行しつつあります
鳥の世界ではもう秋ですね
コアジサシはいなくなったのかと思っていると



青空にポツンとコアジサシ
小さな声が聞こえてきました
よくよく見るとエサをくわえて飛んでるやつもいました
追いかけてみていると地上に降りてすぐ今度は手ぶらで飛び立ちましたので
そこにある程度のヒナがいることが分かりました
どうやら数羽で細々と子育て中
さらに見ていると



コアジサシ幼鳥が2羽一生懸命に飛んでいました
かなり飛べるようになっていたので巣立ち間近と思われました
午後からは営巣調査



いつもと違って目的の巣を目指して真っ直ぐに歩きました
調査で既存の巣のみを確認しましたが
卵も生まれたヒナも確認することは出来ませんでした
コアジサシの営巣が終了しました
あとは子育てのみです
長年の観察経験から
コアジサシは1羽のヒナを1羽の親鳥が面倒を見て育てているようです
3羽のヒナが育った場合にはどちらかの親が2羽面倒を見るようです
午後からの調査で4羽のコアジサシ成鳥を確認できたので
どうやら4羽の子供がいるようです
2羽の幼鳥と1羽のヒナは確認したのでもう1羽隠れているようです
頑張れコアジサシ



巣立ちを迎え縄張りが解消されたカラスたち
屋上への侵入は無くなったようなのですが
ハヤブサチョウゲンボウ
わずかに残ったコアジサシを狙って侵入していました
調査中にも目の前でたぶん幼鳥1羽をハヤブサに持ち去られました
小さなヒナがいなくなった原因もチョウゲンボウの仕業だと思っています
最後の最後まで苦しめられますね!
幼鳥が巣立ちを迎え今日1羽旅立ちましたので
来週残っているのはたぶん1羽のコアジサシ成鳥
最後までヒナを育てることが出来るだろうか?
負けるなコアジサシ!!
髭面燕鴎