7月3日(日)昼から、森ヶ崎水再生センター屋上営巣地のコアジサシを見て来ました。
昨日の調査で確認されていた期待の既存営巣1巣1卵は残念ながら捕食されていました。
新規で確認されていたほかの巣でもその多くが卵が捕食されてしまっているようでした。それでもコアジサシたちは求愛給餌をして、交尾をし巣穴を掘り新たな卵を産んで巣を作っていました。
侵入して来たハシブトガラスを協力して屋上から追い出していました。食べられないように1卵でも抱卵して巣にとどまっています。けれどその努力は報われず、結局食べられてしまっています。
いったい何回産みなおしているのだろうか?
よそで失敗して森ヶ崎に最後の望みを託して来てくれたのに、その望みをかなえてあげることが出来ないもどかしさを感じています。
営巣地を保全して営巣できる場所を作るだけの保護活動の限界がそこにあります。森ヶ崎水再生センター屋上営巣地は安全な子育ての場では無くなってしまいました。
積極的な捕食者対策を実行しない限りコアジサシが安心して子育てを行える場所は、東京湾沿岸には無くなってしまいました。
コアジサシたちの未来はいったいどうなってしまうのか?
少数で内陸部の工事現場などの新たな埋め立て地などで細々と営巣している個体は、天敵に見つかることもなくうまく幼鳥を育てているようです。
どこからやって来たのか?そんな子が1羽、屋上営巣地に降りていました。
夏の青い空に飛ぶコアジサシがいつまでも見ることが出来るように何をするべきなのか?真剣に考えて行かないといけないと思う今日この頃です。
髭面燕鷗