NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

営巣地の池

皆様

 

先日は屋上営巣地整備作業にご協力いただき誠に有難う御座いました。

 昨年はほぼ出来ていなかった草むしりですが、今年は上段営巣地の草むしりを行うことが出来ました。

中でも池回りに生えていた草が多かったのですが、池の復活のための下準備としてきれいにする事ができました。

ありがとうございました。

 18日にスタッフで池の改修作業を行い屋上営巣地に新たな水場が復活しました。

 

天気が良く、営巣地上空にコアジサシ10羽を確認出来て幸先良い作業日になりました。

池予定地の小石を掃き、ビニールシートに穴が開かない様に掃除をするところからスタート。

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小石や枯れた草を掃いて最終準備です

10M×10M、1区画全面にビニールシートを張りました。

 

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縁から張っていきます

ロール状になっているビニールシートのロールひと巻きは50Mで約24Kg!

防水用のシリコンシーラントでビニールシートを接着しながら進めていきます。

屋上コンクリート面に小石があると穴が開いてしまうので小さな小石を取り除きながらビニールシートを張り進めました。

シリコンシーラントはコーキングガンに入れて打つのですが、グリップを握り続けないとシリコンが出ないので、作業を続けていると握力がどんどん無くなっていきましたが、若いスタッフ中心にシリコンシーラントを打ちビニールシートを接着して行きました。

お昼休憩をはさみ夕方前には作業完了!水を入れ始めました。

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下水処理水投入開始!

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風が強いのでビニールシートが波打たないようにブロックで押さえています

数年前、池でお腹を濡らすコアジサシを見ました。

卵の温度が上がり過ぎないように、親はお腹を濡らして気化熱で卵を冷やしていました。

巣の近くに水場があれば、親鳥が巣から離れている時間が短くなり、カラスなど捕食者が狙う隙を最小限に出来ます。

 今年こそはコアジサシの繁殖が上手くいくことを願っています。

 

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改修前の草ぼうぼうの水場、これでは水があっても使いませんでした

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改修作業後の水場!草も無くスッキリ広々!きっとコアジサシも気に入ってくれるはず

 

保護整備部会リーダー