NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

8月9日(土)森ヶ崎屋上営巣地 第13回営巣調査

皆さま
残暑お見舞い申し上げます
立秋を過ぎて日が暮れるのも早くなりましたね
曇り空に台風の影響か冷たい北東風が吹いて少し肌寒いくらいでした
猛烈な残暑も一息ついた感じでしょうか?
いつもはうるさい蝉も今夜は静かなようです



今日も午後から11人が集まり営巣調査を行いました
あれだけにぎわいました上段部での営巣は終わりを迎えようとしていました
既に卵を抱いている巣は無く少し大きなヒナが数羽いるだけでした
吉田拓郎ではないですが祭りの後のさみしさはなんて頭の中で歌っていました
下段のコンクリートガラ区画内を歩くと



なんと2卵の新規営巣が見つかりました
先週の見落としで既に放棄ということもありましたので
調査後に確認したところちゃんと抱卵していました!
これから6週間頑張るつもりでしょうか?
先週からの既存の営巣個所を調査後に確認したところ3巣はどうやら放棄したようでした



既存1巣で卵を抱くコアジサシ
トレードマークの帽子が白くなりつつあります
冬羽に衣装替えの途中です
コアジサシの営巣も7月の最盛期には300を超える数を確認しましたが
今日の調査ではわずか2巣になってしまいました
暑かったコアジサシの夏が終わろうとしています





生まれて3日目くらいのヒナ



1週間目くらいのヒナ



2週間を超えてもう飛べるんだけど幼鳥にはなりきれていないヒナ
小さいのから大きいのまで15羽くらいいるようでした
次々と生まれたはずなのにヒナが増えないのは



ボケボケブレブレ写真でごめんなさい
今日も数回チョウゲンボウが侵入しています
捕食痕やヒナの被害死体を確認していますので
ヒナの数が大きく伸びないのはこの辺に原因があります
しかし下段営巣地の中に



幼鳥だけの集団を作っていました
数えると15羽くらいいるようでした
30羽のヒナと幼鳥の世話の親鳥と2巣抱卵の親鳥と合わせて40羽くらいの成鳥が確認できました
今日見た幼鳥集団が親と一緒に外に出てしまったら・・・
来週の森ヶ崎はどうなってしまうのか
調査参加者も少なめです
皆さま
コアジサシの最後の夏を見届けませんか!!
髭面燕鴎