NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

6月14日(土)第5回森ヶ崎屋上営巣地 営巣調査

皆さま
梅雨の晴れ間の青空が広がり真夏の様な天気でしたね



6月中旬に白い富士山が見られるのは珍しいかもしれません



そんな中屋上に16人が集まり第5回営巣調査が行われました



新規の営巣が次々と見つかり



あちらでもこちらでもヒナの誕生ラッシュでした
真夏の陽が降り注いでいたのでとにかく素早い調査を心がけましたが
あまりの巣とヒナの多さに少し時間がかかってしまいました
新規の営巣はコアジサシ98巣とコチドリ1巣でした
ヒナは200羽近くいたのではないかと思います
そのうちの140羽程にH先生のご協力により標識足環をつけることが出来ました
ありがとうございました



夏のような暑さだったので水場に水を溜めたらたくさんのコアジサシがやって来て水を浴びていました
営巣地の卵に水滴がつき光っているのを見た時にやはり作って良かったなと思いました



最初に生まれたであろうヒナは風切り羽が伸び始めていました
観察会の時には立派な幼鳥になっているものと思います



まもる君に守られてコチドリとシロチドリが孵化していました
コチドリのヒナ2羽とシロチドリのヒナ1羽をやっと見つけました
とにかく足が長いので走り回って逃げ回り孵化したらなかなかヒナの姿を確認できません




朝一から調査中までの間にチョウゲンボウの侵入があり
残念ながらうち数回はヒナをさらわれてしまいました
カラスの侵入も数回あり卵を持ち去られてしまいました
自然界の厳しい掟ですね!
2週間ぶりにいやがらすの増設をしました



夕焼け空にいやがらすがキラメキ
森ヶ崎の空いっぱいに飛ぶコアジサシを見ると一日の疲れも吹き飛びます
夕方の一斉飛行ではその数をさらに増やし1,000羽近くいるようでした
そんな幸せな瞬間でした
しかし




生まれてはきたけれど巣の中で息絶えたヒナも数羽確認しています
激しい雨が降って冷え込んだと思えば真夏の暑さ
小さな体には厳しい天気だったのかもしれませんね


おまけ
デコイ好きな方にとっておきの1枚が撮れました



デコイをお母さんと思ったのかお腹の下の日陰で休むヒナ
最後にとっておきのショットを



髭面燕鴎