NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7月20日森ヶ崎屋上営巣地 第10回営巣調査

皆さま
すごい雷と大雨でしたね!
営巣調査を終えて家に帰りつく前にたたきつけるような雨に見舞われました
調査に参加されたスタッフの皆さまも無事に帰れましたでしょうか?



午前中は青空に雲が流れ日が差して暑いお天気でした




飛んでいるコアジサシの数はまた少し減って400羽くらいでしょうか



今日もハヤブサの侵入が何回かあり親鳥たちは落ち着きませんでした
モビングで追い払った後もなかなか巣に戻りません
チョウゲンボウやカラスの侵入もあるので余計です
そんなとき生まれたばかりのヒナは口を開けてあえいで待つことしかできません
今日みたいな暑い日差しの下ではヒナには地獄のようで
天敵の侵入だけでもヒナの命を奪っている可能性がありました



水場では親鳥が水浴びをしていました
濡れたお腹で卵を抱いて冷やしていました



今日も午後から集まり10回目の営巣調査を行いました



コアジサシ21巣の新規営巣を確認しました
先週からの既存の巣で卵を温めているのが172巣
全部でコアジサシ193巣で抱卵中です
シロチドリも新規1巣確認しました
先週確認されていたコチドリ、シロチドリの営巣は孵化したようです



コチドリのヒナも大きなヒナと合わせて2羽確認しています
コアジサシのヒナもたくさん生まれていました



力を振り絞って卵から生まれ出ようとしていました



卵の中から小さなくちばしがのぞきその先に卵歯が白く光っています
今まさに新しい命が生まれようとしていました
調査で立ち会える奇跡の瞬間でもあります
しかしそんなうれしい瞬間だけとは限りませんしばらく歩くとそこには



何が生死の境目を分けたのでしょうか?



調査を終える頃には黒い雲が広がり遠くでは稲妻が光り
少しづつ近づいてきていました
おまけ



先週確認していたイワツバメのヒナは一回り大きくなっているようでした
髭面燕鴎