NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

足輪物語-2009

夕暮れのコアジサシ

 2009年6月30日に森ヶ崎でLTPスタッフ佐々木太毅さんが拾得したコアジサシ成鳥死骸の足輪標識について、山階鳥類研究所の茂田良光氏に問い合わせしました。その件について、返信いただきましたので、以下、標識放鳥状況などを紹介します。
 『 標識足環番号3E09723は,2007年7月25日に大田区昭和島森ヶ崎水再生センターの屋上営巣地において,早川雅晴氏により雛で放鳥された個体です。おそらく,今夏に出生地に戻り,初めて繁殖を試みていた個体がハヤブサに捕食された可能性が高いです。コアジサシは生まれた翌年に繁殖が確認された例は世界的に知られてなく,早くて2歳か3歳から繁殖を開始します。長生きする鳥で最長寿例としては,北アメリカのニュージャージー州で約24歳1か月齢で再放鳥された例があります。』(抜粋)
 ということで、ハヤブサに捕食されてしまったコアジサシには気の毒でした(合掌)が、残した足輪がなかなか興味深いことを物語ってくれていますね。 **こあじ写師**