6月18日と19日、久しぶりに森ヶ崎へ行きましたので、コアジサシの様子をお知らせします。
営巣地の上空を数百羽が飛び交い、抱卵している鳥も多数観察されました。すでにカップルが出来あがって営巣している鳥がほとんどのようですが、まだ魚をくわえて求愛行動するオスもかなりいましたので、これからさらに営巣数は増えると思われます。営巣中のものはまだ全て卵で、ヒナ鳥は孵化していないようです。
これだけ個体数がまとまると集団での防衛力も絶大で、卵やヒナ鳥をねらうカラス類はなかなか営巣地に侵入できません。しかし、天敵のチョウゲンボウとハヤブサが時々やって来るのは気掛かりです。チョウゲンボウは地上にいるヒナ鳥を襲い、ハヤブサは巣立った若鳥や成鳥を襲うからです。現に18日には、コアジサシの成鳥1羽がハヤブサにさらわれてしまいました。これらの猛禽類もまた絶滅危惧種です。
<夕暮れ時に群れ翔ぶコアジサシたち。>
<ずっと抱卵していたメス(右)のために、オス(左)が干潟でハゼを捕って持って来た。>
〜〜こあじ写師〜〜