NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

6月5日(月)検見川浜コアジサシ保護区営巣調査結果

6月5日 検見川浜コアジサシ保護区の高台で抱卵するコアジサシ

台風2号の影響で壊滅して、営巣していないのではないかと心配していましたが、コアジサシたちは大荒れの大雨を乗り切って健気に卵を抱いていました。

6月5日(月)M輪さんと検見川浜コアジサシ保護区内を歩き営巣調査を行いました。

中央部で水没してしまった巣は、高台で無事だった巣の周りなどに産み直して営巣をやり直していました。

またコアジサシが少し増えていましたので、他所で台風で失敗したコアジサシが入り始めていると思われました。

今後もう少し増えるのではないかと期待しています。

営巣調査結果

コアジサシ成鳥70羽、37巣確認しました。

その他にシロチドリ幼鳥2羽、コチドリ成鳥1羽を確認しました。

求愛給餌や巣穴掘り、交尾のカップルも目撃しています。

今後営巣数はさらに増えると予想しています。

繁殖中のコアジサシを優しく見守ってあげてください。

よろしくお願いいたします。

台風2号の影響で流され冷たくなってしまったコアジサシの卵
海藻に引っかかる卵と右側には砂に埋もれた卵があります。

台風2号の大雨と高波の影響で保護区内中央部が水を被り、今週末にヒナの誕生を期待されていた営巣初期の巣が全て流されダメになってしまいました。

先週の調査で33巣確認されていましたが、高台にあり無事に残っていた巣はわずかに5巣だけでした。

カラスによる捕食被害を受けたコアジサシの卵

今シーズンカラスの侵入をあまり目撃していなかったのですが、今回調査でカラスに食べられたコアジサシの卵を確認しました。

恐らくは流され冷たくなり親鳥が放棄した卵を食べたのだと想像しています。

流され放棄された多くの卵は、これ以上カラスの興味を引き付けないように全て砂に埋めました。

伸び始めた高台の草の中で抱卵中のコアジサシ

4月20日に行った大型乗用耕運機による除草作業を行った高台部分に営巣しています。

保護柵から少し離れているので、観察圧も低めで安心しています。

今後ヒナが産まれる頃には、もう少し草が伸びているので、ちょうどよい隠れ場所になりそうです。

波打ち際で休むコアジサシ

浅瀬で水浴び中

青空に一番似合う鳥

NPO法人リトルターン・プロジェクト

千葉県支部 髭面燕鷗