NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

来シーズン森ヶ崎屋上デビューします。


11月13日(日)に開催された「デコイを作ってコアジサシを守ろう!」
お作りいただいたデコイを森ヶ崎屋上営巣地に持ち込みました。
来年の4月29日(土)昭和の日、リトルターン・プロジェクトのデコイ記念日に、森ヶ崎屋上営巣地にデビューします。
数は少ないですが、強い味方が増えました。
このデコイ達が来シーズンどんなシーンをもたらすか今から楽しみです。
それでは、11月13日のデコイ制作会の様子をご報告いたします。

受付の様子
葛西臨海公園鳥類園ウォッチングセンターの1階レクチャールームに於いて行いました。

お申込みいただいた13名の皆さまにお集まりいただき、
講師には日本バードカービング協会会長の内山春雄先生をお招きいたしました。

ナイフの使い方、木の削り方に始まりカービングのいろはを丁寧に教えていただきました。
木を削り始めると皆さん集中してだんだん静かになり、
聞こえるのは木を削る音だけ、

内山先生が皆さんの席の間をお通りになり、
皆さんからの疑問に直接、個別にお答えされました。
内山先生にご指導いただける貴重な時間になりました。

図面と見本のデコイと見比べながら黙々と削りました。

こんな具合に削り出していきました。
削り終わったら紙やすりで滑らかに仕上げました。

アクリルジェッソで下塗りをして午前中はここまで。
午後一の乾燥時間を利用して、今年の森ヶ崎屋上営巣地のコアジサシの様子の動画をご覧いただきました。
下塗りが完全に乾いたところで、

頭と羽とくちばしをそれぞれの色のアクリル絵の具で上塗りしました。
乾いたら最後に目を入れて完成です。
削っているところから少しづつ芽生え、色を塗って目を入れたら、
皆さんもう可愛くて仕方がありません。

愛着の湧くデコイを見ながら、
最後に内山先生からデコイの歴史のこと、鳥を捕まえる道具から鳥を守る道具として使い始めたことなどなど、
大変勉強になるお話をしていただきました。
皆さん初めてお作りになられましたが、
予定していた時間よりも早く、とっても素敵なデコイを作られました。

デコイを前に先生を囲んで記念撮影
合言葉は「コ・ア・ジ・サ・シィ〜」
ご参加いただきました皆さま
愛着の湧くデコイとの別れはそぞやおつらかったと想像いたします。
皆さまのお気持ちのこもったデコイは、きっと来年多くのコアジサシ達を呼んでくれるはずです。
皆さまのご協力に感謝いたしますとともに、
これからも末永くご支援いただけますようよろしくお願いいたします。
NPO法人リトルターン・プロジェクト
保護整備部会