NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7月19日コアジサシの夏は終わりを迎えようとしています

皆さま
台風が梅雨空を吹き飛ばしましたね!
梅雨明けから一気の猛暑
連日の厳しい暑さと熱帯夜に少し参っています
これからが夏本番ですが森ケ崎屋上営巣地では
コアジサシの夏が終わりを迎えようとしています
梅雨明け発表前の先週の19日(日)の朝



森ケ崎水再生センター屋上営巣地は強い日差しにジリジリと焼付けられ真夏の到来を予感しました
夏の青空にこそコアジサシの白い乱舞が似合いそうですが
成鳥の数が一気に減ってにぎやかだった営巣地が静かになっていました
コアジサシの夏が終わった・・・そんなことを感じてしまいます
先週は成鳥が600羽ほどいましたが幼鳥の巣立ちとともに急減し今日は200羽ほどになっていました
朝の内は幼鳥が100羽ほどいましたが調査で歩いているときには20〜30羽ほどに減っていました
上手に飛べるようになった幼鳥達は森ケ崎の鼻干潟に出て行っているのでしょうか?
少しづつ遠くへ遠くへと飛び
その道はやがてさらに南へと繋がっていそうです
静かになってしまった森ケ崎屋上営巣地ですが



ピークはとうに過ぎたとはいえ
今日もヒナが生まれ
まだ卵を抱いているコアジサシが残っています
すでに旅立ったコアジサシ達は猛暑を予感していたのでしょうか?
猛暑は屋上に残ったコアジサシ達にあまりにも厳しい・・・



羽ばたくこともなく巣の中で動かなくなってしまったヒナ
猛暑日の屋上営巣地表面温度は50℃を軽く超えます
そんな中じっと待っていることしかできなかったヒナ・・・
あまりにも厳しすぎます


あと少しで飛べそうなヒナ
厳しい夏を乗り越えて育っています
頑張れコアジサシ!!
おまけ



今日の落し物
季節の変化が獲れている小魚にも表れているような気がします


群れが入ったのでしょうか?サヨリが豊漁でした
季節は夏ですが鳥たちの世界ではちょっと違うのかもしれません



メダイチドリが9羽
羽を休めていました
早くも秋の渡りの始まりです
最後にとっておきの瞬間を



髭面燕鴎