NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

8月2日(日)コアジサシの営巣が終わりました

皆さま
猛暑続きの森ケ崎屋上営巣地になっています



太陽に照り付けられ草が枯れていました



水場は完全に干上がっていました
営巣地上空を10羽ほどのコアジサシが飛ぶだけですっかり静かになってしまいました
いよいよ終わりが近づいてきたようです
外からの観察でコアジサシの抱卵個体は1羽しか確認できませんでした



よく見ると羽を下していますのでヒナを抱いているようでした
飛んだ時を見計らって確認に行くと



昨日生まれたであろう少し大きなヒナと今日生まれてまだ羽も乾かないヒナがいました
今年の森ケ崎屋上営巣地最後のヒナ誕生になりそうです
2,200番目のヒナ誕生確認です!
リトルターン・プロジェクト史上1位の孵化数になります!!
しかしあまりに小さいので真夏の太陽は凶器です
ちょっと過保護ですが水を飲ませてあげました
同じ日に生まれたのであれば体の大きさにそれほどの差がなく親からのエサはほぼ均等に与えられますが
これだけ大きさが違うと大きなほうが独占してしまう可能性があります
水分は与えられた小魚からしか取れないので何時間も食べられないと熱中症で死んでしまいます
巣の中でそのまま死んでいるヒナを何羽も目撃していますので
自然のルールからは外れてしまいますが水をあげずにはいられませんでした
何とか無事に巣立ってほしいですね
森ケ崎屋上営巣地に小さなヒナは3羽います
それを狙ってチョウゲンボウが入ってきています



吹き溜まった枯草の中に幼鳥が隠れています
写真の中に2羽、写真の外にももう1羽
まだそれほど上手には飛べませんが来週には巣立ちを迎えそうです
来週の調査で何羽のコアジサシを確認できるのか?
頑張れコアジサシ
森ケ崎今年最後の営巣はシロチドリになりました



まもる君に守られて抱卵中です
来週ヒナが生まれそうです



午後からは炎天下の営巣調査
抱卵個体が見られなかったので上段営巣地は先週まで抱卵が確認されていた既存の営巣を確認して回りました



残念ながら放棄された営巣ばかりで
なぜか穴が開いている卵が多いと感じました
森ケ崎屋上営巣地でのコアジサシの営巣が終わりました
営巣シーズンの終盤に入り
多くの仲間が子供を連れて旅立ちの準備に森ケ崎を後にすると
残って卵を抱いていることが不安になり
一人になったらどうしようなんて考えてストレスがかかり卵をつついて穴をあけてしまうのかもしれません
去年だったらまだ余裕で抱卵を続けていた時期ですが
今年は飛来が早かったのですべてが早いと感じています
先週確認された新規の営巣は卵が無くなっていました
アオダイショウの仕業でしょうか?
残されたちびっ子たちにとっても脅威の存在です
残念ながら調査中に見つけることはできませんでした
へび用の捕獲罠ってあるものでしょうか?
もうじきエサが無くなりますから自然に出て行きそうですが
心配の種です
おまけ



今日の落とし物
コアジサシが一気に減りましたので落とし物も一気に減ってしまいました



上からカタクチイワシ、サッパ、スズキ、カマス、サンマ、マハゼ
もう一つおまけ
猛暑の影響で



排水溝の重たいコンクリートのふたが熱で膨張したのでしょうか?
動いて落ちてしまいました
残った数少ないひなが落ちたら大変です



ブロックとレンガで穴をふさいでおきました
最後にとっておきの瞬間を



シロチドリの親子
さて、どれが幼鳥?
髭面燕鴎