NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7/3営巣調査結果

みなさま

雨天のため、営巣地の外からの観察としました。しかし、晴れ間が出て来たので、前回は調査していない下段の調査のみ行いました。

コアジサシ成鳥の数>
70羽

コアジサシの巣>
新規:5巣(下段のみ)
ヒナ:6羽(全体で)
飛翔可能幼鳥:3羽

前回の巣が全て残っていると仮定して、今回の合計の巣の数は、35巣(推定)としておこうと思います。
さらに成鳥の数が増えました。巣の数も増えていそうです。そして前回のヒナ5羽全ての生存を確認できました。下段でもヒナ1羽を確認しました。
そして驚きましたが、飛翔可能な幼鳥が突然3羽もいて、親鳥から餌をもらっていました!ひっそりと(おそらく下段で)子育てしていたのか。あまりにも我々が気づかなすぎだったので、もしかしたら他の営巣地から引っ越して来たのか。

f:id:littletern:20210703123611j:plain

コアジサシの幼鳥。飛べます。

 

コチドリ成鳥の数
4羽以上?

コチドリの巣>
新規:2巣(下段のみ)
幼鳥:1羽

コチドリの巣もさらに見つかりました。上段の巣の一つは卵が無くなっていたので、ヒナが出ていると思います。
また、だいぶ大きくなった幼鳥も確認できました。

f:id:littletern:20210703125617j:plain

コチドリ幼鳥

観察中、カラスや猛禽類の侵入はありませんでした。このまま何事もなければ、ここ数年で最も多く巣立つ幼鳥が出るかもしれません。

 

調査リーダー