NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

5月25日(水)の森ヶ崎営巣地の様子

LTPスタッフ3名で、5/25(水) に営巣地に入りました。

5/21(土)の営巣調査で確認されていたコアジサシの5巣は、残念ながらカラス類に襲われてしまったようです。しかし営巣地にはおよそ20羽ほどの成鳥が繰り返し飛来して、新たな営巣場所を探しているようでした。かなり活気に満ちていて、今後の営巣が期待されました。1組のペアが熱心に巣作りしていた場所を夕方見たところ、卵が1つある巣が確認されました。全ての卵を産み終わるまでは、抱卵はしないので、卵はしばらく放ったらかしです。

デコイ群の中に着陸したメス(中央の1羽)。

営巣候補地にタッチアンドゴーするオス。

メスへのプレゼントの小魚をくわえて求愛飛翔するオス。

お気に入りの場所で造巣中のペア。この後に1卵が確認された。

また、シロチドリのペアが5/21に観察されていましたが、5/25にようやくその営巣が確認されました。巣の卵は2つで、親鳥が抱卵や強い陽射しを避ける行動をしていました。シロチドリは絶滅危惧種ランクがコアジサシと同等で、昨年は営巣も生息も全く確認されず心配されていました。2年ぶりのシロチドリの営巣、無事に巣立ちまで育って欲しいものです。

強い陽射しで陽炎もやもやなので写真は不鮮明です。営巣中のシロチドリ、オス(左)は巣の上に立ち卵の陽よけ行動、メス(右)はレンガの上で見張り行動しています。

営巣中のシロチドリのオス、近くで営巣しているらしいコチドリと激しいバトルをしていました。

<こあじ写師>