NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

2013年度森ヶ崎屋上営巣地営巣結果報告

皆さま

猛烈な雨の台風上陸となりました
テレビのニュースを見るにつけ被害の甚大さに自然の猛威を思い知らされます
猛暑、集中豪雨、竜巻と異常気象が続いています
地球温暖化の影響でしょうか?コアジサシ等の渡り鳥にも影響を与えているものと思っています


さて、森ヶ崎水再生センター東施設屋上営巣地でのコアジサシの繁殖シーズンが終わりましたので、今シーズンの営巣結果報告をさせていただきます


5月12日(日) コアジサシ初認
5月19日(日) 初卵確認 営巣開始
6月16日(日) 初雛確認
6月30日(日) 幼鳥初飛行
7月20日(土) 最大営巣数 55巣
9月 8日(日) 最終営巣放棄確認 調査終了宣言


繁殖シーズンは5月19日から9月8日までの120日間
総営巣数 コアジサシ 144巣 
     コチドリ   5巣
     シロチドリ  8巣
孵化数  コアジサシ  86巣
     コチドリ   5巣
     シロチドリ  8巣
巣立ち  コアジサシ幼鳥50〜60羽と推定しています



営巣数の推移グラフです
青色が新規営巣数 赤色が営巣数を表しています
6月9日に初期の営巣ピークがあり
7月に入ってから二つ目の大きなピークがあります
6月16日のデータが飛んでいるのは営巣地調査が中止になった為です

今年は初認が遅れ営巣開始も遅めのスタートとなり
例年ですと8月の第1週で営巣が終了するのですが今年は一月遅れて終了しました

「いやがらす煌き」の導入によりカラスによる捕食被害を最低限に抑えることが出来たことが好結果を残せた要因だと思っています

6月29日と7月6日にはコアジサシの雛へのバンディングと成鳥へのジオロケータ装着を行い今後の経過に期待が高まるところです


お世話になりました皆さまありがとうございました
今年の良い結果が来年に必ず結びつくと思っています
これからも皆さまの篤いご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます


NPO法人リトルターン・プロジェクト
調査研究部会 保護整備部会