NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7/10第10回営巣調査結果

みなさま

7/10の営巣調査結果です。

 

コアジサシ成鳥の数>
約100羽

コアジサシの巣>
新規:13巣
既存:1巣
合計:14巣

1/2区画調査で14巣なので、全体の見積りでは28巣。成鳥数は今期最大100羽を記録しました。

相変わらず、前回の巣はほとんど捕食され、ほぼ新規の巣です。もう7月も中盤に差し掛かるのですが、相変わらず求愛給餌と産卵が続いています。

抱卵中のメス(おそらく)の周りに、求愛給餌のためのエサを持ったオスたち(おそらく)が3羽もいたりしました。どういう状況でしょう???

もてもてコアジサシ

コアジサシ100羽かな?

コアジサシのペリット

 

コチドリ成鳥の数>
4羽以上

コチドリの巣
新規:2巣
既存:2巣
合計:4巣

巣が増えました。巣の数から考えると、成鳥はもっといそうです。来週あたりにヒナが生まれる予定です。

コチドリ成鳥

 

シロチドリ成鳥の数>
3羽

シロチドリの巣
新規:1巣
既存:0巣
合計:0巣
ヒナ:2羽

シロチドリも巣が増えました。2ペアがいるようです。ヒナは2羽を確認しました!

シロチドリのひな

まもるくんの中で抱卵中のシロチドリ♀

 

今回は、調査終了後にセンサーカメラを設置しました。

毎回毎回、ほぼ全ての巣が翌日には失くなるという状況ですが、カラスの捕食ではない気がしてきました。そんなにカラスを見かけないことと、侵入したカラスはコアジサシによって追い出されているようなので、カラス以外の捕食者がいるのでは?

それを確認しようと、センサーカメラを設置しました。

センサーカメラ

 

調査参加のみなさま、今回もお疲れ様でした。今回は、3班体制で、上下段、両方の調査を行いました。

上段の調査風景

下段の調査風景

 

調査リーダー

明日10日の営巣調査は実施します。

参加者みなさま

明日の第10回営巣調査(13:30集合)は予定通り実施します。

欠席等の緊急連絡は、
tyousa@littletern.net
までお願いします。

天候急変などの場合は、遠慮なく欠席の連絡をしてください。

 

よろしくお願いいたします。

 

調査リーダー

中央防波堤

7/3、中央防波堤に行ってきました。

(公財)東京都環境公社ホームページより 中央防波堤埋立処分場

LTPスタッフによる「近隣営巣地視察会」という定例行事で、森ヶ崎周辺のコアジサシの営巣状況を把握しようということで、毎年、東京湾内や関東近県のコアジサシ営巣地に視察に行っています。

今回、スタッフ及び関係者で、3年ぶりに中央防波堤外側処分場に視察に行ってきました。

普段は立ち入り禁止の場所で、内部の写真公開はNGということなので、写真はありませんが、コアジサシ30羽程度が飛翔しているのを確認しました。残念ながら営巣しているかはよくわかりませんでした。

他に、セイタカシギコチドリのヒナや幼鳥、抱卵しているアジサシ、子連れのカルガモなどを観察しました。

 

確認した種(抜けがあるかも)
カルガモホシハジロ、スズガモ、カイツブリキジバト、カワウ、ダイサギコチドリセイタカシギ、タシギ、イソシギウミネココアジサシ、アジサシ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウハシボソガラス、ヒバリ、オオヨシキリ、セッカ、スズメ、ハクセキレイカワラヒワ、カワラバト(ドバト)

 

調査リーダー

森ヶ崎屋上営巣地の厳しい現状

 7月3日(日)昼から、森ヶ崎水再生センター屋上営巣地のコアジサシを見て来ました。

デコイ区画の近くで

 昨日の調査で確認されていた期待の既存営巣1巣1卵は残念ながら捕食されていました。

 新規で確認されていたほかの巣でもその多くが卵が捕食されてしまっているようでした。それでもコアジサシたちは求愛給餌をして、交尾をし巣穴を掘り新たな卵を産んで巣を作っていました。

 侵入して来たハシブトガラスを協力して屋上から追い出していました。食べられないように1卵でも抱卵して巣にとどまっています。けれどその努力は報われず、結局食べられてしまっています。

 いったい何回産みなおしているのだろうか?

 よそで失敗して森ヶ崎に最後の望みを託して来てくれたのに、その望みをかなえてあげることが出来ないもどかしさを感じています。

 営巣地を保全して営巣できる場所を作るだけの保護活動の限界がそこにあります。森ヶ崎水再生センター屋上営巣地は安全な子育ての場では無くなってしまいました。
 積極的な捕食者対策を実行しない限りコアジサシが安心して子育てを行える場所は、東京湾沿岸には無くなってしまいました。

コアジサシたちの未来はいったいどうなってしまうのか?

 少数で内陸部の工事現場などの新たな埋め立て地などで細々と営巣している個体は、天敵に見つかることもなくうまく幼鳥を育てているようです。

どこからやって来たのか?そんな子が1羽、屋上営巣地に降りていました。

 夏の青い空に飛ぶコアジサシがいつまでも見ることが出来るように何をするべきなのか?真剣に考えて行かないといけないと思う今日この頃です。

髭面燕鷗

 

7/2第9回営巣調査結果

みなさま

7/2の営巣調査結果です。

 

コアジサシ成鳥の数>
約80羽

コアジサシの巣>
新規:17巣
既存:1巣
合計:18巣

1/2区画調査で18巣なので、全体の見積りでは36巣。昼頃は20羽ほどだったコアジサシは、夕方には80羽(いや、もう少し多かった気がします)ほどに増えました。

まだ巣場所を探したり、巣を掘る行動も見られています。

巣も今期最大数を更新しました。が、しかし、相変わらずほとんどが新規の巣です。。。ヒナの孵化までは、遠い道のりを感じます。。。1巣ある既存の巣が順調にいけば、早ければ16日前後にはヒナが生まれる予定ですが、生き残ってくれるか。。。

群れで飛ぶコアジサシ

巣場所を探すコアジサシペア

 

コチドリ成鳥の数>
4羽以上

コチドリの巣
新規:1巣
既存:1巣
合計:2巣

2巣とも、「まもるくん」を設置してありますので、2週間後くらいには無事にヒナになるはずです。先に孵化していると思われるヒナは、相変わらず確認できていません。

 

シロチドリ成鳥の数>
2羽

シロチドリの巣
新規:0巣
既存:0巣
合計:0巣
ヒナ:1羽

シロチドリのヒナは1羽を確認しました!隠れていてなかなか姿が見えませんが、今回も調査終了、解散後、ちょっと見たら、元気に走っているのを確認できました。

シロチドリのヒナ

 

参加のみなさま、今回も猛暑の中お疲れ様でした。今回は上段は通常通りの調査、下段は有志を募り、既存の確認と、コアジサシの降りていた付近中心の調査を行いました。

調査風景

ハクセキレイは無事に繁殖成功のようで、幼鳥が時々水場付近にやってきます。

ハクセキレイ幼鳥

調査リーダー

明日2日の営巣調査は実施します。

参加者みなさま

明日の第9回営巣調査(13:30集合)は予定通り実施します。

欠席等の緊急連絡は、
tyousa@littletern.net
までお願いします。

天候急変などの場合は、遠慮なく欠席の連絡をしてください。

 

よろしくお願いいたします。

 

調査リーダー

「アジサシの年」ウェビナーと写真コンテスト

みなさま、今年は「アジサシの年」です。

これに関して、2つのイベントの紹介です。

 

「アジサシの年」世界海鳥の日ウェビナーシリーズ

  • 日付/時刻: 2022年7月1日から2日(両方の日付で15:00 – 16:30 KST)
  • トピック:
    セッション1(7月1日):アジア海鳥コロニーレジストリの立ち上げ
    セッション2(7月2日):EAAフライウェイでのアジサシ保護プロジェクトのショーケース
  • 主催者:EAAFP事務局、EAAFP海鳥ワーキンググループ、オーストラリア海鳥グループ、香港バードウォッチングソサエティ、ツバタハリーフ自然公園。
  • ミーティングプラットフォーム:ズーム
  • 言語:英語
  • 登録:https://cutt.ly/LJKpiLt

7月2日のウェビナーには、LTP代表の北村がコアジサシについて講演します。

詳細は、こちらから

 

「アジサシの年」写真コンテスト

  • 申込期限:2022年9月17日(土曜日)午後11時59分(日本標準時
  • 写真は、2022年1月1日から2022年9月17日までに撮影したものに限ります。
  • 写真についての英語での説明文が必要です。
  • 賞品:スワロフスキー双眼鏡など

その他の詳細(日本語版)はこちらから。英語が苦手な方のために、ボランティア翻訳チームのサポートが受けられるようです。

先日の森ヶ崎の観察会に参加され写真を撮られた方、応募してみてはいかがでしょうか。

 

コアジサシ(写真提供:柴崎花菜)

 

調査リーダー