12月3日(土)14時から大田区池上会館本館2階集会室に於いて、NPO法人リトルターン・プロジェクト 2022年度コアジサシ講演会を行いました。
例年コアジサシ講演会を行ってきた大田区民ホールアプリコが改修工事中のため、リトルターン・プロジェクト10周年記念報告会を行った池上会館にて、今年度コアジサシ講演会を行いました。
14時からコアジサシ講演会は、リトルターン・プロジェクト代表挨拶から始まりました。
東京都下水道局森ヶ崎水再生センター所長様と大田区環境清掃部環境対策課様からご挨拶を賜りました。
NPO法人リトルターン・プロジェクト保護整備部会リーダーより、森ヶ崎水再生センター屋上営巣地で行った今シーズンの屋上営巣地整備作業、デコイ設置作業、捕食者対策などについて報告を行いました。
NPO法人リトルターン・プロジェクト調査研究部会リーダーより今年度森ヶ崎水再生センター屋上営巣地に於けるコアジサシの営巣状況結果などについて報告を行いました。
各部会報告ののち熱心な質疑応答が行われ第1部が終了しました。
10分の休憩をはさんで
第2部の特別講演として、オキノタユウ先生こと東邦大学名誉教授の長谷川博先生に伊豆諸島鳥島で、長年にわたり取り組まれてきたオキノタユウ(アホウドリ、以下オキノタユウとします。)保護研究活動により、絶滅の危機にあったオキノタユウが大きく数を増やし、復活再生したというお話をご講演いただきました。
海洋に浮かぶ無人島で特別天然記念物に指定されたオキノタユウの長年にわたる地道な保護活動が実を結ぶ素晴らしいお話しでした。
熱心な質疑応答がありました。
コアジサシのペリットからもマイクロプラスチックが見つかっていますが、オキノタユウのヒナの吐き戻しからも多くのプラスティックが確認されているとのことでした。
広く綺麗に見える海が実は多くのプラスティックで汚染されています。餌と間違えて食べて死んでしまったり、ヒナにエサとして与え、ヒナが育たなかったりなど、海に生息する多くの海鳥たちに大きな影響を与えています。
自分たちの身の回りのプラスティックを減らし、正しく分別処分することが、海洋プラスティック汚染を減らすことにつながること、コアジサシを含めた海鳥たちを守るために自分たちに出来ることがあると実感しました。
NPO法人リトルターン・プロジェクト副代表から閉会挨拶をして、2022年度コアジサシ講演会を終了しました。
コアジサシ講演会参加者数
一般参加者39人、東京都下水道局森ヶ崎水再生センター1人、大田区2人、LTPスタッフ20人の計62人でした。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
ご挨拶を賜りました森ヶ崎水再生センター様、ありがとうございました。
ご共催、ご協力いただきました大田区様、ありがとうございました。
ご協力いただきましたスタッフ、関係者の皆さま、お疲れさまでした。
NPO法人リトルターン・プロジェクトの今年度活動はコアジサシ講演会で全て終了しました。
お世話になりましたすべての皆さまに御礼申し上げます。
最後に来年度活動予告
2023年3月25日(土)、26日(日)の2日間で森ヶ崎水再生センター屋上営巣地春の整備作業を予定しています。
詳細はブログにてご案内いたします。
来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
NPO法人リトルターン・プロジェクト