NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

コアジサシの落し物

コアジサシは水の中にほぼ垂直にダイビングをして小魚を獲ります
獲った魚は自分で食べたり
求愛給餌や絆を深めるためにメスにプレゼントしたり
産まれたヒナに与えたりします
ところがせっかく捕まえた小魚ですが
飛んでいる途中で落としてしまったり
メスが受け取ってくれずに捨ててしまったり
ヒナが食べ損ねて落としたりしてしまいます
ヒナは落としてしまった小魚を拾ってくわえ直し食べることはできません
親鳥が落とした小魚を拾って再び与えれば食べます
ヒナはものすごく食いしん坊ですけど
流石にお腹が小魚で一杯の時には受け取りません
求愛給餌の小魚の大きさも大きければよいかというと
そうでもないらしくて
かなり小さな小魚でも受け取ってもらっているオスもいます
産まれたヒナにちゃんとエサを獲れるとアピールしているのでしょうか?
面白いですよね!
そんなこんなで
いろんな状況下で落し物が出来てしまいます
営巣調査をしていると屋上営巣地のあちらこちらに見つけることが出来ます
それを拾い集めれば
コアジサシが実際に何を食べているのかが分かります
コアジサシが増えて来て落し物も増えて来ました
先週末の21日(日)の調査で見つけた落し物です

左側1班 カタクチイワシ
右側2班 カタクチイワシ、エビ
これらの落し物には果たしてどんな物語が隠されているのでしょうか?
彼女にふられた腹いせに・・・
今後はヒナのお誕生を迎えどう変わりますか?
お楽しみに!
髭面燕鷗