2015年3月にオーストラリアで75羽のコアジサシにオレンジ色のフラッグがつけられました。
リトルターン・プロジェクトが協力しているリトルターンリサーチセンターの中にオレンジ色のフラッグについて記述があります。
2015年5月には葛西海浜公園西なぎさでも目撃されました。
森ヶ崎屋上営巣地では2018年に目撃されました。
昨年の6月に検見川浜コアジサシ保護区にオレンジ色のフラッグがついているコアジサシが飛来していることが確認されました。
この写真からもメスだろうということが推定されるのですが
オスからの求愛給餌を受けてメスであることが確定しました。
そして、今回お写真をご提供いただきました飯塚様、米持様(あいうえお順)お二人の努力により左足に付けられているメタルリングの番号の読み取りに成功し、個体を特定することが出来ました。
お二人が撮られたお写真から足環番号は「042-73542」であることが確認され、お二人から山階鳥類研究所へ足環回収報告があげられました。
この度、山階鳥類研究所から足環についての回答がありましたのでお知らせいたします。
足環番号「042-73542」オレンジ色のフラッグ付きコアジサシ
この個体は、2015年3月18日にオーストラリア、ヴィクトリア州、バリービーチ沖砂州 -38d42mN146d23mE(-38.7N146.383E)で2才以上の成鳥、性不明で放鳥されたとのことでした。
今回の確認で7才以上のメスであることが確認され、オーストラリアの越冬地と東京湾の検見川浜の繁殖地が点と点で繋がったことが分かりました。
東京湾内で繁殖しているコアジサシの多くが今頃オーストラリアのバリービーチで越冬しているかもしれませんね。
いつか現地へ行って、越冬中のコアジサシを見ることが夢です。
そしてまた、今年も検見川浜に帰って来ないか今からワクワクしています。
足環番号の読み取りにご尽力され、お写真をご提供いただきました飯塚様、米持様に感謝申し上げます。
NPO法人リトルターン・プロジェクト
松村雅行