現在、プラスチックは私たちの生活に欠かせない物になり、身の回りにありとあらゆるプラスチック製品があふれています。
プラスチック製品は自然界で半永久的に分解されることはありません。海に流れ込めば多くがそのままの形で漂うことになり、海の生き物に多大な影響を与えています。
また、太陽の紫外線や波の力などで細かく分解されマイクロプラスチックとして海を漂っています。
2050年には海に生息する生物の全重量よりも海を漂うプラスチックゴミのほうが多くなると予想されています。
多くの海洋生物が間違って食べてしまったり、絡まって動けなくなってしまったりして命を落としています。海亀などでは約50%、海鳥の約90%が身体にプラスチックを取り込んでいるといわれています。
森ヶ崎屋上営巣地で営巣しているコアジサシも例外ではありません。2016年の営巣調査でマイクロプラスチック入りのペリットを回収しています。
今、谷津干潟自然観察センターで「谷津干潟の漂着ゴミ展」を1月31日(金)まで開催中です。
東京湾の一番奥の住宅地の中に残された干潟にも潮の流れによってプラスチックごみが流れついています。干潟の中のアヒル島や前浜ですくった砂の中にもマイクロプラスチックが含まれています。
リトルターン・プロジェクトでは今回展示の中の「ゴミがおよぼす生きものへの影響」にマイクロプラスチック入りのコアジサシのペリットを提供して協力しています。
海洋プラスチック汚染はごくごく身近な所で起きている問題です。
今何をなすべきか?何をしてはいけないのか?考える良い機会になると思っています。干潟の鳥を見がてら、海鳥たちに大きな影響を与えている海洋プラスティック問題についての展示をご覧いただければ幸いです。
海洋プラスティック問題について詳しく知りたい方は、WWFジャパンの海洋プラスティック問題についてをご参照ください。
NPO法人リトルターン・プロジェクト