雨が心配された令和元年初日の5月1日
葛西海浜公園西なぎさで行われた「コアジサシの子育て環境をつくろう」に参加協力して来ました。
おかげさまで雨は朝方までで、集合時には薄日も差して暑くも寒くもない草むしり日和に恵まれました。
集合場所の西なぎさ案内所わきのテント下で、参加者に鳥類園ウォッチングセンタースタッフのOさんからコアジサシ、作業目的などについて簡単に挨拶と説明がありました。
西なぎさのコアジサシ保護区予定地に移動して、草むしり作業が始まりました。作業前にリトルターン・プロジェクトから草の抜き方などなど簡単にご説明させていただきました。
スコップを使って重い砂を掘り起こして根っこが残らないように草を抜き取りました。
コアジサシは砂浜に巣をつくり直に卵を産みますので、卵を抱いた時に視線を遮る草が生えているとそこには営巣してくれません。
西なぎさは人工砂浜造成以来長い年月が流れだいぶ草が繁茂してきています。コアジサシの営巣地を作り出すためには植生のコントロールが必要になります。僅かな面積しか作業できませんが、毎年少しづつ草むしり作業を行ってコアジサシの好む環境を作っています。
草を抜き終えて掘り返した濡れた砂が表面に出て少し黒っぽくなっていますが、水分が乾けば周りと同じ色になります。
コアジサシはより白い地面を好むことが、森ヶ崎水再生センター屋上営巣地での観察から分かっていますので、西なぎさでも、コアジサシにより強くアピールするために、ホタテガイの貝殻から作られた夢の砂を撒きました。
キレイに白くお化粧されたコアジサシ営巣地、作業中コアジサシが上空を鳴きながら飛んでいましたが、コアジサシ達には相当魅力的に見えるはずです。
作業を終えた砂浜に雨が落ち始め、掘り返した砂と夢の砂を落ち着かせていました。
今後、西なぎさにコアジサシが降り求愛給餌をへて営巣が始まるものと思っています。
森ヶ崎屋上営巣地、葛西海浜公園、東京港野鳥公園、千葉市と東京湾内でコアジサシが営巣出来る場所が増えたことは大変うれしいことです。
それぞれの場所でコアジサシの子育てが順調に行われることを願っています。
髭面燕鴎