NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

梅雨明けの森ヶ崎屋上営巣地

6月30日(土)
森ヶ崎屋上営巣地のコアジサシ

朝、屋上からは富士山が良く見えていました。

これから必要になるところなのですが、
残念ながら夏の日差しを受けて池は干上がってしまいました。

夏の日差しで炎天下の屋上
暑さを避けてヒナがシェルターに逃げ込んでいました。
先週までは曇り空に雨も降ったりしていましたので、ヒナが営巣地のどこに居るのかよく分からず、カラスやチョウゲンボウの襲撃を受けて悲観的に考えていましたのでうれしい確認になりました。
このパイプシェルター内の2羽の兄弟ヒナは産まれて2週間くらい

このヒナもすでに初列風切りが伸び始めているので誕生から2週間すぎているようです。
このまま順調にいけば来週には屋上を飛んでる幼鳥が見られそうです。

今年もまた照明器具下にチョウゲンボウの食痕が出来ています。

食べ残しやペリットが落ちていますがその量は少な目です。
何回かの観察でオスしか確認できていないので、どうやらチョウゲンボウのお嫁さんに何かあって繁殖には失敗しているようです。
蝉やスズメなど普段は獲り易いものを、たまにちょっとモビングが怖いのですがご馳走を食べに来ている感じだと思います。
ヒナが産まれだしたころは数も少ないのですべて食べられてしまっていると思っていましたが、どっこい生き残っている奴がいました。
これで何とか今年も巣立ちの幼鳥を見送ることが出来そうです。
数は非常に少ないですがうれしい限りです。
髭面燕鴎