NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある下水処理施設「東京都下水道局森ヶ崎水再生センター」東施設の建物屋上に、東京都下水道局と大田区とNPO法人リトルターン・プロジェクトの3者で協同で整備している人工の営巣地でコアジサシの保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。

2017年度 森ヶ崎水再生センター東施設屋上コアジサシ営巣地整備作業等について

日頃よりNPO法人リトルターン・プロジェクトの活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
表記について、下記の通りご報告いたします。
                記

●屋上営巣地整備作業関連

1.3月11日(土)3名参加
 リトルターン・プロジェクトスタッフによる作業
 3月末に行われる屋上営巣地整備作業の準備作業等を行いました。
 作業内容検討、整備作業道具整備、必要資材調達・搬入
2.3月25日(土)80名参加(ボランティア63名、大田区2名、スタッフ15名)
 ボランティアさんを募集して屋上営巣地整備作業を行いました。
 通路・排水口まわり・営巣地内清掃、カラス除け水糸補修、貝殻まき
*3月26日(日)雨天のため整備作業は中止になりました。
3.4月8日(土)6名参加
 リトルターン・プロジェクトスタッフによる作業
 大型レンガシェルター設置作業及び23日作業の準備を行いました。
4.4月23日(日)48名参加(鹿島建設25名、五洋建設14名、スタッフ9名)
 企業CSR活動を利用して屋上営巣地整備作業を行いました。
 大型レンガシェルター設置作業、上段部営巣地内除草作業

延4日間、延137名参加 昨年比56名減


コアジサシ誘致・誘引作業関連

1.2月5日(日)6名参加
 かしわ環境ステーション、バードカービング教室に参加協力
 コアジサシのデコイ制作および参加者にリトルターン・プロジェクトの活動の話をし、コアジサシ保護活動への協力をお願いしました。
*当日作られた19体のデコイを寄付していただきました。
2.3月11日(土)、4月8日(土)延9名参加
 リトルターン・プロジェクトスタッフによる作業
 4月に設置予定のデコイの足と台座部分に木材用ステイン塗装作業を行いました。
*木材用ステイン塗装により台座と足部分の防腐、防水、防菌効果が得られます。
3.4月29日(火)リトルターン・プロジェクトのデコイ記念日 23名参加
 ボランティアさん、リトルターン・プロジェクトスタッフ及びかしわ環境ステーション関係者による作業
 コアジサシ誘致・誘引用のデコイ888体を設置しました。
 コアジサシ誘致音声再生用スピーカーの設置作業を行い、コアジサシ誘致音声の再生放送を始めました。
*再生用アンプが昨年壊れたために新しいアンプを導入いたしました。
コアジサシ誘致音声放送は7月2日に停止いたしました。
4.8月12日(土)3名参加
 リトルターン・プロジェクトスタッフによる作業
 コアジサシ音声再生用スピーカーの撤去作業を行いました。
5.9月3日(日)10名参加
 リトルターン・プロジェクトスタッフ及び関係者による作業
 コアジサシ誘引用のデコイ回収、清掃、収納作業を行いました。
*壊れたデコイはかしわ環境ステーションへ送付し修理を依頼しました。
*11月4日、5日のジャパンバードフェスティバルで補修デコイの色塗り予定

延6日間、延51名参加 昨年比6名減


●捕食者対策関連

1.4月22日(土)〜7月2日(日)の11日間 延15名参加
 まもる君(コチドリ、シロチドリ用の営巣保護柵)の設置及び点検保守作業を行いました。

延11日間、延15名参加 昨年比23名減


●森ヶ崎屋上営巣地点検作業関連

 今年の森ヶ崎水再生センター屋上営巣地におけるコアジサシの繁殖シーズン中に、大きな被害を与えるような台風などは無く、緊急点検作業を行っていません。


2017年度保護整備部会活動は、
3月11日〜9月3日までの延21日間 延203名(昨年比85名減)参加で行われました。
                                  以上


●2017年度整備作業まとめ

 今年度整備作業で、屋上営巣地内のレンガシェルターの形状を見直し、大型レンガシェルターの導入をしました。
 昨年カラス除けのいやがらす煌きの効果が無くなり、カラスの侵入を多く目撃するようになり、多くの卵やヒナを捕食され、1,500羽のコアジサシの飛来がありましたが、産まれたヒナの数は1,600羽と少なく、その中から幼鳥として巣立てたのはわずか80羽と推定しています。
 一昨年までのいやがらすの効果があった時には、形状について特に気になることもなく、調査などで中にヒナが入って利用されているのを確認していましたので、日よけにもなるし充分だと考えていました。
ところが、カラスが多く侵入するようになった昨年、カラスがレンガシェルターからヒナをつまみ出して捕食する姿を目撃しました。今までのレンガシェルターの形状では十分では無かったことが判明しました。
そこで、今シーズンはレンガシェルターの形状を大幅に見直し、カラスがつまみ出すことが出来ない奥行きの深い大型レンガシェルターを、コアジサシの営巣利用が多い上段天然砂利営巣区画内に設置しました。
結果、今年は650羽のコアジサシの飛来があり、1,400羽のヒナが産まれ250羽が幼鳥として巣立って行きました。昨年はわずか5%でしたが、今年は約18%と大きく巣立ち率が上がりました。
まだまだ個体群を維持するために必要な数字には足りませんが、カラス対策の新しい方法が見つからない中で大型レンガシェルターの設置は大きな役割を果たしたと考えています。


●来年度の森ヶ崎屋上営巣地整備作業予定
通路排水口周り清掃作業のほか、
上段部天然砂利営巣区画内の草むしり作業、
大型レンガシェルターの増設作業を予定しています。


 今年度整備作業にご協力いただきましたすべての皆さまに感謝申し上げます。
来年度も変わらずご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
保護整備部会リーダー