NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

4月8日(土)コアジサシを迎える最終準備作業第1弾報告

皆さま
昨日の4月8日(土)に小雨降る森ヶ崎水再生センター屋上営巣地に於いて
コアジサシを迎える最終準備作業を行って来ました。

コアジサシのデコイの台座と足へのウッドステイン塗装作業

屋上の砂利の中へ埋め込む台座と足の部分の防腐・防菌・防藻・撥水効果のある塗料を塗ることによってデコイの寿命が延びます。


I型レンガシェルター

T型レンガシェルター
レンガシェルター改良作業を行いました。
屋上営巣地上段部区画内にはレンガ4個を使ったレンガシェルターが1区画に3基設置してあります。


4個型シェルター
今までヒナが中に入っていることが確認されこれで十分と考えていましたが、
カラスが頻繁に入るようになった昨年、カラスがこのシェルターからヒナを引っ張り出して捕食するシーンを目撃してしまいました。
十分だと思われていたものが、実はヒナを守り切れていなかったのです。
そこで、今年の整備作業ではレンガシェルターを改良して、奥行きの深い形に作り替えたかったのです。
本番は23日(日)に行うレンガシェルタープロジェクト2017で行う予定ですが、今回はスタッフと作業協力ボランティアさんにより実施しました。
重いレンガを区画内で動かして3基のシェルターを連接してI型レンガシェルターに、
レンガを追加してさらに複雑な形のT型シェルターを設置しました。

レンガブロックにすき間を空けることにより中が明るくなり、ヒナが奥まで入りやすくなると考えています。ヒナが奥まで入ればカラスがつまみ出すことが出来なくなり、あわよくば捕食が減り巣立ち率が上がるのではないかと考えています。

ご協力いただきました皆さまと
合言葉は「コ・ア・ジ・サ・シィ〜」
小雨の降る中ご協力いただきました皆さま、
誠にありがとうございました。
おかげさまで着々とコアジサシを迎える準備が整っていきます。
昨日屋上営巣地でシロチドリ1羽確認しました。

シロチドリ初認です。
今シーズンも森ヶ崎屋上に帰って来てくれました。

コチドリもディスプレーから交尾までの一連の愛の行為を目撃できました。来週には抱卵していると思います。
イワツバメは巣作りをしたり古巣を確認したり忙しくにぎやかに飛び回っていました。

屋上の排水口に生えた草を抜いた株が外周通路に放置されていたのですが、なんとイワツバメはそこから巣材の土を集めていました。
巣を作っている目の前で巣材を集めていたなんて思いもしませんでしたので驚きでした。
身近なものを何でも利用するのですね!
先日に引き続き今日もイワツバメの交尾を目撃しました。
また、乗っ取りがあったのか?何なのか

イワツバメの卵が巣の下に落ちていました。
早い巣ではどうやらもう抱卵を始めているようです。
今年の森ヶ崎屋上営巣地での初卵確認はイワツバメになりました。
ハクセキレイも巣材をくわえて飛んでいましたので営巣が近いと思われます。

森ヶ崎水再生センター場内の桜は満開でした。
森ヶ崎屋上もにぎやかになって来て一気に春が来たようです。

中潮の森ヶ崎の鼻干潟には頭の黒くなってきたユリカモメ、セイタカシギ(初記録)などが確認できました。
残念なお知らせも

チョウゲンボウは相変わらず森ヶ崎屋上を狩場として利用しているようです。
顔は可愛いいんだけどねぇ・・・
今日も雨の1日でした。
コアジサシもすぐそこまで、
東京湾内に1羽ぐらい来ていると思います。
来週には森ヶ崎で確認できるかもしれませんね。
お楽しみに!
次回森ヶ崎水再生センター屋上営巣地コアジサシを迎える最終準備作業は、
4月23日(日)にレンガシェルター改良作業を行う予定です。
ヒナのために一働きしたいという方は、
apply@littletern.netあてに、
氏名、年齢、連絡先電話番号(携帯)明記の上メールにてお申し込みください。
申込者には詳細をご連絡差し上げます。
よろしくお願いいたします。
NPO法人リトルターン・プロジェクト
保護整備部会リーダー