NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

6月18日営巣調査速報

皆さま
真夏日になった屋上はゆうに34℃くらいありそうでした。
調査中に見たコアジサシの卵は、水に濡れて光っていました。
さて、本日の森ヶ崎屋上営巣地、第6回営巣調査速報です。
21名参加で、3班体制で、1/2区画で調査を実施しました。

調査風景
今日もハシブトガラスが複数回侵入し大きなヒナを持ち去っていました。


コアジサシ成鳥の数>
 約500羽
前回調査時よりほぼ半減していました。
巣の数から言えばもっと居てもよさそうですが、実際に屋上営巣地で確認できたのは500羽ほどでした。
放棄されてダメになった卵を確認しているので、実際には放棄されてしまった巣がかなりの数あるのかもしれません。


コアジサシの巣>
 既存:141巣/新規:65巣

新規コアジサシ2卵での営巣
 合計:206巣
 ヒナ:54羽
 幼鳥:約50羽(飛翔個体、屋上全体で)

シェルター内に3兄弟、上には親鳥が見守っています。
1/2区画調査で206巣なので、全体の見積もりでは412巣。
ヒナも全体の見積もりでは108羽ですが、調査区外に走って行ってしまっているので、おそらく200羽程度いると思います。
最初に飛べるようになった幼鳥は、すでに外へ出て行ったようでした。


コチドリ
 既存:2巣/新規:1巣
 合計:3巣


<シロチドリ>
 既存:0巣/新規:1巣(調査区域外)

草地の中に3卵で確認しました。
まもる君を設置して中で抱卵中です。


その他
カルガモ> 
 既存:0巣

前回調査では2卵でしたが、捕食されてしまったようです。
踏みつぶされた巣がすべてを物語ります。
残念ながら親もヒナもいませんでした。


<ヒバリ>
 既存:1巣/新規:1巣

 既存はヒナが4羽いました。

 新規は4卵での確認です。

物陰に幼鳥1羽を確認しました。


ハクセキレイ
 既存:0巣

幼鳥2羽確認しました。
本日ご参加いただきました皆さま
暑い中ありがとうございました。
また次回のご協力よろしくお願いいたします。
調査研究部会リーダー代行