NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

営巣地のお客様

皆さま
今日は湿度が高く蒸しましたね
水分補給はしていますが少し頭が痛くなりました
まだ汗をかくことに慣れていないので
分かってはいても熱中症には気をつけないといけないなと思いました
さて
森ヶ崎水再生センター屋上営巣地の水場
昨年改修をして多くの鳥たちが利用しています
今日はそんな森ヶ崎のお客様をご紹介いたします



昨年も調査日毎ほぼ毎週確認されていましたが
今年もカルガモ夫婦水場に通っています
水場周りの草地が広がるか下段に水場を作ればたぶんやるなと予想していましたが
そうなる前からやるとは想像もしていませんでした
普通は巣が見えないような草ぼうぼうの所に営巣しますが
下段営巣地の巣は草丈も低く丸見えで少し心配です
親鳥があまり経験のない若鳥なのかもしれませんね
カラスに見つかることなく無事に孵化できるのか?
森ヶ崎屋上でカルガモのヒナたちが食べるエサが果たして調達できるのか?
注目して見守って行きたいと思っています
自分の過去の経験では
飯田橋にあるホテルの4階屋上にあった笹だけの広い植え込みで
カルガモの営巣を見たことがあります
仕事で屋上庭園の笹の刈り込み作業をするのですが
エンジン付きの刈り込み機で刈り進んでいたら
いきなり飛び立ち腰を抜かしそうに驚いたことがあります
飛び立った後にはカルガモの巣があり卵が10個以上あったと記憶しています
こちらも驚きましたがカルガモはもっと驚いたことでしょう
それにしても頭の上を刈り込み機でバリバリと刈られるまでじっと耐えていたのには感じ入りました
その後無事にヒナが生まれ無事に巣立って行きました
また毎年営巣をするようになりホテルにはカルガモ係が出来て
小さい池を作ったりエサを与えたりするようになりました
4階の屋上庭園に面した部屋は時期になるとカルガモ目当てに宿泊するお客様もいらして
隠れたブームになっていました
部屋からカルガモの行列が見れたらそりゃ泊まりますよね
森ヶ崎でもそんな行列が水場で見られますか楽しみですね
旅の途中のお客様といえばシギチドリ類ですが
森ヶ崎の水場には今年も多くのお客様がお見えです



コアジサシと仲良く水浴びをするキアシシギキョウジョシギ
キョウジョシギは夕方の時間次から次と群れが入って来て



水場はコアジサシキョウジョシギで大混雑
苦労をして水場を作った甲斐がありました
報われる瞬間でもあります



キョウジョシギは日の入り近くには120羽ほどの群れに膨れ上がり
どうやら森ヶ崎屋上に塒入りをしているようです
寝る前に水浴びをしてその日の汚れを落とすなんて人間と同じだと思いませんか
お客様といえば
代表のツバメの謎に挿絵をお描きになられたTingさんが調査にいらしてくださいました
調査前の時間に



コアジサシをスケッチされていました
見せていただくと



素敵ですよね
Tingさんのブログサイト:http://narisatogo.blogspot.jp/2016/05/blog-post_23.html
調査参加記事と彩色されたスケッチが公開されています
髭面燕鴎