NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

5月21日の森ヶ崎屋上営巣地

皆さま
真夏の暑さでしたね
この時期のこの暑さは堪えますね
くれぐれも熱中症にはご注意ください
さて先週末の森ヶ崎屋上営巣地ですが



カラスにモビングをするコアジサシ
朝から営巣地内に侵入するハシブトガラスを何回も目撃しました
そのうちの何回かは卵を盗られてしまいました
いやがらす設置4年目にして
ついに結界が破られました
どうやらなんか気になるけど中に入れる奴が出てきてしまいました
調査で歩いていても営巣地の端の方でかなりの捕食被害を受けていました
ただ中に入れるのはまだ1羽のようです
老練なハシブトがまず慣れたと思っています
ハシブトが入っているのでハシボソは入って来られないようです
痛しかゆしと言ったところでしょうか?
コアジサシも懸命にモビングをして5回に1回くらい?追い出しに成功しています
失敗すると



いやがらす支柱ブロック!にとまるハシブトガラス
営巣地内を物色して卵を持ち去ります
こうなるとコアジサシの集団自衛力に頼るしかありません
負けるなコアジサシ
ただハシブトも一番営巣密度の高い中心部には侵入できないので
その中では幸せな時間が流れ




ヒナが無事に生まれています
順位が高く経験値の高い親が早く渡りコロニーの中心部になる巣を作るのか?
後から来るものはどうしても周囲に巣を作らざるを得ず
今年は巣の場所による成否が歴然です
やはり自然は厳しいですね
とりあえず侵入方向のウォールにいやがらす連を設置してみましたが
今後カラスにどう対処していくべきか
まったくわかりません
髭面燕鴎