NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

27日(日)デコイ回収作業

皆さま
爆弾低気圧の通過に伴って
風が強い夜になっていますね。
秋の夜長いかがお過ごしでしょうか?
更新が遅くなってしまいましたが、
先週末の27日(日)のデコイ回収作業のご報告をいたします。



今年のシーズンも森ケ崎水再生センター屋上営巣地の厳しい状況の中で頑張ってくれたデコイたち
本物のコアジサシたちとも仲良くやってくれたようです。
当初、天気予報に雨マークがついていて開催が危ぶまれましたが、



朝一の森ケ崎水再生センター屋上営巣地
どんよりと曇ってはいましたが雨が降ることはなく予定通りにデコイ回収作業を行うことができました。



強い風の日が多かったためか、設置が浅かったのか、倒れているデコイを多く見かけました。
設置場所から掘り出して一輪車で営巣地外に運び出しました。
砂利の中を不慣れな一輪車を押すのは一苦労だったのではないでしょうか?



観察小屋の前に陣取って、



今シーズンの汚れを洗い落としました。



洗った後は水気をタオルでふき取ってズラリと並べて干しました。
今回は初めてボランティアさんを募集したのですが、
昔活動にご協力いただいていたり、今年の春の整備作業でお手伝いいただいたり、営巣調査に参加されたりした4名の方のお申し込みがありスタッフを含めて14名で作業を行うことができました。
10名を越えての作業は初めてのことで、責任者として大変ありがたくうれしく思いました。
全てのデコイを洗い終わってお昼休み。



テーブルを囲んでお弁当を食べしばし楽しい歓談タイムになりました。


デコイを回収して並べてみるといろいろな奴がいてちょっと楽しくなります。



モミアゲシロアジサシ?
カールしたモミアゲと短いくちばしが何ともチャーミング!
色は雨で落ちてしまったようです。



シロマユアジサシ?
白い眉斑が特徴です。



エラハリカクアジサシ?
何でも噛みつきそうな丈夫な顎と四角い体が特徴です。
この他にも個性的な面々がいろいろといたりします。
今年H先生からデコイをご寄付いただいたのですが、
なんとその中に



あのM.Yさん作のデコイがありました。
リトルターン・プロジェクトのお宝になりました。


明け方まで降った雨と曇り空の関係で、デコイは台座の中までしみ込んだ水分が乾かずに時間だけが過ぎ乾燥途中でしたが、片付けることにしました。



過酷な屋上での勤めを終えて今年限りで引退するデコイは48体もありました。
長い間ご苦労様でした。
来年のデコイ記念日に塚に埋納予定です。
また、足がとれてしまったり、色落ちしたものなど補修が必要なデコイは254体に上りました。
これらのデコイはいつもお世話になっておりますかしわ環境ステーションの皆さまに補修していただきます。
そして仕上げの色塗りは、
10月31日(土)、11月1日(日)に千葉県我孫子市で開かれるジャパンバードフェスティバルのアビスタ会場2階の、
「バードカービングによる社会貢献・野鳥保護・学校教育」の中のコアジサシのデコイによる保護活動の紹介と修理のコーナーで行います。
JBFのサイト:http://www.birdfesta.net/jbf/area-abista.html#abista_jbca
かしわ環境ステーション様のホームページ:http://www.kankyostation.org/wp/
上記サイトをご参照ください。
是非ジャパンバードフェスティバルのアビスタ会場でコアジサシのデコイの色塗りをお手伝いください。
よろしくお願いいたします。
最後に参加された皆さまと合言葉は「コ・ア・ジ・サ・シィ〜」



ご参加の皆さま
お疲れ様でした。
保護整備部会