NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

7月26日(土)森ヶ崎屋上営巣地 第11回営巣調査

皆さま
暑中お見舞い申し上げます
今日も猛暑でしたね!
先週の大雨そして猛暑に堪えて



周りの巣はおそらく水没して放棄された中で1巣だけ奇跡的にヒナが生まれていました!!
豪雨の中、水に沈む卵を抱いていたのでしょうか?生命力の神秘を感じさせます



午後から14名が参加して第11回森ヶ崎屋上営巣地営巣調査が行われました
猛暑の中でしたので営巣の少ない区画から順に歩き営巣の多いところは
夕方になるように休憩をはさみながらヒナにも人間にもやさしい調査を心がけました
残念ながら先週の豪雨の影響で多くの放棄卵を確認しました



明り取りに続く土手沿いに卵が?
新規かとも思いましたが良く見るとポツリポツリと同じ様な位置に並んでいました
先週の豪雨の冠水で流された卵が水際線に並んでいたのでした
砂利の間の排水口には



流された卵が転がっていました



通路のスロープの脇のスペースにも流された卵が転がっていました
同じ場所には生まれて2週目くらいの大きなヒナもいました
壁面にへばりついたゴミがたまった水の深さを現わしていました
今年一番多くの営巣を確認した入口近くの区画での営巣は
今日奇跡のヒナが生まれた1巣が最後の営巣になってしまいました



今日の調査でコアジサシの新規の営巣が3巣確認できました
既存の営巣が70巣あり全部で73巣で抱卵中でした
先週の豪雨の前にはほぼ200巣ありましたから半分以上が放棄したことになります
コアジサシ成鳥は200羽いました
その半分以上が下段コンクリートガラ区画にいましたので新規営巣が期待されましたが
調査の結果そのほとんどが繁殖を終えた?個体が休んでいるだけでした
森ヶ崎屋上営巣地でのコアジサシの営巣シーズンは
新規の営巣が激減しいよいよ終わりを迎えようとしています
とはいえ





まだ多くのヒナが懸命に生きていました
飛べるようになった幼鳥が10羽ほど
生まれ立てから大きなヒナまでが50羽ほどでしょうか
無事な巣立ちを願うばかりです



夕方にはメダイチドリの群れが入って来ました



暮れゆく空に煌くいやがらすと一斉飛行のコアジサシ
髭面燕鴎