NPO法人リトルターン・プロジェクト

東京都大田区昭和島にある都下水道局森ヶ崎水再生センター施設屋上に、東京都、大田区、NPO法人リトルターン・プロジェクトの3者協同で整備している人工営巣地でコアジサシ保護活動を行っています。活動の様子などをご覧ください。記事上の画像、図式などの無断使用をお断りします。

8/27第17回営巣調査結果(今期最終回)

みなさま

8/27の営巣調査結果です。

 

コアジサシの数>
0羽

コアジサシの繁殖が終わりましたので、今期の営巣調査は終了します。 今年、無事に森ヶ崎を巣立った幼鳥は3羽だと思います。

暑い中、営巣調査に参加していただいたみなさま、ありがとうございました。

今年の営巣調査結果のまとめは、後日、アップします。

 

ところで、ハクビシンが卵を捕食している可能性が高いことから、センサーカメラを仕掛けて、ハクビシンの様子や侵入経路を調べているのですが(画像確認がちょっと大変です)、なんとアライグマも侵入していることがわかりました。

池で餌を探すアライグマ

アライグマも雑食性で卵を食べる可能性は十分にあります。。。ハクビシン共々、対策を検討していこうと思います。

 

今日の営巣地で見られた鳥

コチドリ幼鳥2羽、ハクセキレイ、ヒバリ、ツバメ、トビ、チョウゲンボウ2羽、カワウ、ムナグロ約20羽

休息に来たムナグロの群れ

 

調査風景

 

調査リーダー

明日27日の営巣調査は実施します。

参加者みなさま

 

明日の第17回営巣調査(13:30集合)は予定通り実施します。

欠席等の緊急連絡は、
tyousa@littletern.net
までお願いします。

天候急変などの場合は、遠慮なく欠席の連絡をしてください。

今回は、営巣地の外から観察してヒナを探したりする感じになると思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

調査リーダー

8/21第16回営巣調査結果

みなさま

8/21の営巣調査結果です。

 

コアジサシ成鳥の数>
3羽

営巣地上空に入ろうとするトビをモビング、近くを飛んでいたカワウはとばっちり

コアジサシの飛翔可能な幼鳥
1羽

 

幼鳥は干潟の方まで飛翔可能です。

午前中には小さめのヒナがいたのですが、チョウゲンボウに捕食されてしまいました。。。8/14に確認されていた数羽の小さなヒナも捕食されてしまったかもしれません。チョウゲンボウは3羽も確認されました。

隣地建物壁面に並ぶチョウゲンボウ3羽

エサをくわえて営巣地上空を飛ぶコアジサシ

それでもエサをくわえたコアジサシの親鳥が営巣地上空に飛んできます。いなくなったヒナを探しているのか、または、どこかにヒナが隠れているのか。。。

営巣地に降りて我が子を探す親鳥

ホバリングするチョウゲンボウ

 

その他、コチドリの幼鳥2羽や、ムナグロの群れがいました。

親鳥はいないけれどコチドリ幼鳥が2羽残ってました。

ムナグロの群れ

今回は、双眼鏡や望遠鏡を使って、幼鳥やヒナを探す調査でした。

調査風景

次回は8/27(土)です。今回同様に、幼鳥やヒナを探します。もしかしたらコアジサシがいなくなった確認になる可能性もありますので、おそらく、最後の調査募集になると思います。

 

調査リーダー

明日21日の営巣調査は実施します。

参加者みなさま

 

明日の第16回営巣調査(13:30集合)は予定通り実施します。

欠席等の緊急連絡は、
tyousa@littletern.net
までお願いします。

天候急変などの場合は、遠慮なく欠席の連絡をしてください。

今回は、営巣地の外から観察してヒナを探したりする感じになると思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

調査リーダー

8月14日(日)三番瀬でコアジサシの渡り前の集結を見て来ました。

 残暑お見舞い申し上げます。

 立秋 末候 「蒙霧升降 (ふかききりまとう、もうむしょうこうす)」

まだまだ暑い日が続きますが朝夕だいぶしのぎやすくなり、夜などは蝉からコオロギなどの虫の声にかわって来ています。

 森ヶ崎屋上営巣地ではまだやっと幼鳥が飛び始めたところですが、酒匂川や利根川流域、千葉と茨城の海岸線などではすでに子育てを終えて営巣地を離れています。

東京湾奥の船橋三番瀬海浜公園干潟に秋の渡り前のコアジサシが集まります。

8月14日 大潮干潮の干潟に飛んで来たコアジサシ

 朝、干潟に着いた時にはコアジサシが見られず、3日前にコアジサシ23羽の情報があったので、すでに旅立ってしまったのかと思っていました。

 干潟の鳥を見ながら潮が引くのに合わせて沖へと移動しながらコアジサシを探していると、沖を飛ぶコアジサシ100羽ほどの群れを見つけました。飛ぶ群れを観察していると陸の方からコアジサシの声が聴こえて来ました。干潟の上を飛んでいるコアジサシ親子を見つけました。

干潟に降りたコアジサシの親子

 この後親鳥が小魚を獲り幼鳥に与えました。親鳥と同じ大きさになって飛べますが、まだ自分で餌を獲れないので、親鳥に甘えて餌をもらっています。この時期はほぼマンツーマンで面倒をみているようです。

 潮が引くのに合わせて干潟を外に出て観察していると、沖合の海上を飛ぶコアジサシの数が段々と増えていました。やがて、波打ち際の干潟に降りるようになりました。ただ、じっと降りてくつろぐことは無く、落ち着かずにすぐに飛んでしまいます。カイトサーフィンが海上を飛び、多くの潮干狩りの人が干潟にいたのが、影響したのかもしれません。

大潮干潮の干潟に降りたコアジサシ
 それでも、大潮干潮で現れた干潟の一番外側にようやく降りた300羽のコアジサシを観察することが出来ました。

降りては飛んでを繰り返すコアジサシ

夏空に飛ぶコアジサシ
 降りていた時間は本当に短く、すぐにまた飛び立ち、三番瀬の東側の端の防泥堤の上に遠く飛び去ってしまいました。

干潟の親子
 後ろから声が聴こえて振り返ると親子の姿を確認出来ました。
 この日確認できたのはコアジサシ302羽、その中にいた幼鳥はわずかに5羽だけでした。見落としもあるかもしれませんので、幼鳥はもう少しいたかもしれません。
 一般的に鳥が個体群を維持するのに必要な繁殖成功率は6割と言われています。コアジサシが約300羽、その6割というと180羽の幼鳥がいないといけません。ところが実際にはわずかに5羽、繁殖成功率は1割にも届きません。
 7年前に森ヶ崎屋上で繁殖に大成功した年には、三番瀬に約3,000羽のコアジサシが集まり、幼鳥は1,200羽ほどいました。年々コアジサシが集まる数が減ってしまい、今年は500羽にも届きません。
 大きく数を減らしていることは明らかで、本当に心配です。夏の風物詩といってもよい三番瀬コアジサシの集結が見られなくなる日が来てしまうかもしれません。
 コアジサシのために何が出来るのか?何をすべきなのか?保護活動は新たなステージを迎えようとしています。
髭面燕鷗

 

8月14日 <祝> 幼鳥3羽の初飛翔を確認!

8/14に広報撮影のため、営巣地を訪れました。前週の8/7に営巣調査だったので、ちょうど1週間ぶりにLTP関係者が訪れたことになります。この数日の間に初めて飛べるようになり、8/14にはしっかりと飛翔できる幼鳥3羽が確認されました。待ちに待ったコアジサシ幼鳥たちのデビューです。

コアジサシの成鳥およそ14羽、まだ飛べない大〜小のヒナ4羽が見られました。外敵としては隣接するビルにチョウゲンボウ2羽、上空にトビ1羽とハシボソガラス3羽でしたが、特に被害はありませんでした。また、秋の渡りの途中のムナグロ4羽、メダイチドリ3羽、トウネン1羽も観察されました。

 

幼鳥が力強く羽ばたいています。飛べることが嬉しそうです。

 

餌を咥えた親鳥を追って、飛翔の訓練中です。

 

飛ぶのに疲れたら着地して休息します。

 

水場は涼しくて休息には最適です。

 

飛べるようになってもまだ漁はできないので、親鳥から小魚をもらいます。この親鳥の右脚には標識リングが付いていて、いつ何処で付けられたものか気になります。

 

カラス類やチョウゲンボウなどの外敵が襲来すると、パイプ型シェルターの中に隠れます。

 

孵化後10日程度の中サイズのヒナです。手前にはトウネンの姿も。(ボケて不明瞭ですが。)

 

小型シギのトウネン(シベリアで繁殖)が、水場へ飛来しました。

 

孵化して間もないヒナと親鳥。最も遅く生まれたヒナですが、無事に育って欲しいものです。

 

親鳥が与える魚は小さなヒナにはやや大き過ぎでしたが、何とか呑み込めました。

 

<こあじ写師>

明日13日の営巣調査は中止します。

参加者みなさま

 

台風接近のため、明日の営巣調査は中止します。。。

 

よろしくお願いいたします。

 

次回は21日(日)の予定です。

 

調査リーダー